『北朝鮮 絶望収容所』 目を見開いたまま死んだ娘

朝鮮学校を支持する人々は、ほとんどが北朝鮮政府に擁護的です。ですが、自分たちの同胞が、北朝鮮にどれほど残酷な目に合わされたかは理解しているのでしょうか?

もし理解していたら、朝鮮学校の歴史教科書にそのことを書いて教えるはずです。

しかし、実態は「敬愛する将軍様」と書かれた教科書を使って授業をしています。

将来子供達がこの脱北者の手記を見たらどう思うでしょうか?自分の母校を憎んでしまうと思います。なぜ先生はこれを教えてくれなかったのかと、そう怒ると思います。民族のアイデンティティが崩壊してしまうほどの衝撃を受けるでしょう。

そんな残酷な教育は子供のためになりません。

そしてこの教育内容が高校無償化にならない根本的な理由です。

もし、収容所の実際の写真や動画が流出したとしたら、世界の北朝鮮に対するイメージは今よりもっと厳しいものに一気に変わることでしょう。

しかし、そうさせないよう徹底的に情報操作が行われています。反日や嫌韓などは、この残虐な人権弾圧から目をそらさせるための煙幕です。

誤魔化すだけならまだしも、朝鮮学校の教科書ではこの数々の悲劇を生んだ帰還事業について、素晴らしいことのように書かれています。

帰国実現のために在日同胞がいかに立派に戦ったかを、大変情熱的に書きあげている教科書です。世界中の進歩的人民の幅広い支持を得て、実現したのが帰国事業だと、日本当局や韓国李承晩政権はそれを邪魔した在日同胞の敵だと書いています。

北朝鮮で、どれほど残酷な目にあったかを後で知ったら、この学校の子供達はどう思うでしょうか?なぜ、もう二度と騙されてはいけない!!と教えてくれないのかと、そう怒らないでしょうか?

そして最後の締めはこの写真です。

「帰国の実現は自主独立国家の海外公民として、在日同胞が民主主義的な民族の権利の擁護のための闘争で勝ち取った勝利となっただけでなく、同胞の力に依拠してくり広げられる愛国愛族運動の礎となり、高揚の契機になった。」

在日朝鮮人の脱北者の手記や、総連を内部告発した在日の人達の本を読めば、こんな教科書を使うなど耐えられないはずです。

陰部に蛇を押し付けられ、犬の陰茎をなめさせられ、火かき棒を陰部に突っ込まれ、最後はそれを蹴り上げて殺される。

そんな悲惨な最後を迎えた在日同胞の娘がいて、それが証言で明らかになっているわけです。

帰国したのは最も民族教育に熱心に取り組み、朝鮮学校建設に尽力した在日一世たちであり、朝鮮学校に通っていた子供たちです。

他でもない、在日同胞のウリハッキョを作った在日一世と、朝鮮学校の先輩たちを、筆舌に尽くしがたい方法で虐殺したのが金日成であり、金正日です。

この人たちが、朝鮮学校の子どもたちが毎年平壌で行っているソルマジ公演を見たらなんというでしょうか?

「どうして自分たちのことを忘れ、自分たちを虐殺した相手を愛する教育を、他でもない自分たちが作った民族学校でやらせているのか!?」

そう激怒すると思います。

朝鮮学校は子供達が将来自分でこの手記を手にとって読んだとき、母校を憎んでしまうような教育をしています。

「敬愛する金日成主席様」と説明する写真が掲載された教科書を使い、読み上げ、暗記し、テストで回答させる。子供達の未来を何だと思っているのでしょうか?

やるべきは、帰還事業で北送だれた同胞9万3千人の無念を忘れないように語り継ぎ、北朝鮮の凶悪な独裁体制を終わらせるにはどうすれば良いかを考える教育でしょう。

それでこそ朝鮮民族の民族教育なはずです。最大の被害者は、この学校に通っている子供達です。

この教育を続ける限り、無償化したところで衰退は止まりません。

誰が自分の子供に、同胞を残酷に殺した相手を「我が祖国」と愛する教育を受けさせたいと思うのか?

強制収容所で、飢えのあまりクルミを食べた子供が、手のシミが消えるまで運動場の砂地で手の皮膚を削りとられる。そんな子供たちがいました。(参考:『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 運動場の砂地で子供の手の皮を削り取る

この子供達のために、なぜ涙してくれないのか?これを命令した張本人を、「敬愛する将軍様」と子供に教えることは、ドイツ人に「敬愛するヒトラー様」と教えることと同義でしょう。

とても残酷なことだと思います。

強制収容所で、自分が愚かなせいで、日本から子供や孫を連れてきてしまった。
そう死ぬまで自分を責め続けた元総連活動家のハルモニ。そんな在日同胞の声を語り継ぎ、なぜ涙してくれないのでしょうか?この悲劇に積極的に加担した朝鮮総連を、在日同胞の民族団体と子供に教えることは民族詐欺ではないでしょうか?

死ぬまで働かされ、死んだ後はその辺の「道」に人知れず埋められ、墓もなく、平土(ピョンド)にされる。肉親は、その上を歩き、遺体を踏みにじらされる。なぜ、その人達のために、いつか遺骨を掘りおこし、供養します、待っていてくださいと、そんな慰霊祭を執り行ってくれないのでしょうか?

被ばくした朝鮮人や関東大震災で虐殺された朝鮮人には慰霊する行事を熱心に行うのに、北朝鮮の収容所でむごい方法で殺された万単位の同胞は無視する。

本来、朝鮮学校が中心にこの人たちのために冥福を祈る行事をやるべきはず。

しかし、やっていることは祖国訪問と称して平壌へ行き、子供たちに金日成・金正日父子の銅像に献花し、頭を下げさせる行事です。

これは北の収容所で死んでいった同胞たちを金父子と一緒になって踏みにじることと変わらないと思います。

在日同胞だけでなく、北に住む朝鮮同胞のことも無視しています。

1990年代に発生した苦難の行軍300万人(諸説あり)の死者のために、涙し、黙とうを捧げ、冥福を祈ることもしない。

むしろ祖国の同胞がアメリカの圧力を跳ね返して独立を守ったとほめる始末です。

そうでなければ「苦難を乗り越えて前へ」という運動会の演目名の競技はできません。

この運動会の演目は、苦難の行軍で死んでいった朝鮮同胞の魂を踏みにじる行為ではないでしょうか?

数百万人もの餓死者を出した悲劇を演目名に取り入れる神経が信じられません。

もし、日本人が関東大震災の朝鮮人虐殺を「朝鮮人暴徒を市民が一致団結して治安維持のために排除した美談」だと日本人が評価し、地域の防災ボランティアの訓練で「関東大震災英雄市民」という名前の訓練が行われるようなものです。

そんなことしたら在日コリアンは怒り沸騰でしょうし、日本人も激怒するでしょう。

それと同じことをやっているのが朝鮮学校です。

何も知らない子供に、朝鮮同胞の魂を踏みつけさせる、それが朝鮮民族の民族教育なのでしょうか?

帰還事業9万3千人の在日同胞に、収容所で殺された人たちに胸を張って誇れる学校に生まれ変わる。

それなくして朝鮮学校の高校無償化を実現することは不可能でしょうし、仮に無償化されたとしても学校に通う子供の減少は止められません。

何十年先も朝鮮学校が存続してほしいと願うなら、現状の反朝鮮・反在日同胞的な教育を改める以外ないでしょう。

朝鮮学校支援者はそのことに早く気づいてほしいと思います。

※過去記事を更新してUP。

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