日本語版の朝鮮新報にはまず出てこない、北朝鮮のミサイルを擁護する論説。
「北の核は他の核大国のような覇権追及のためのものではない」「EEZは領海ではない。だから問題ない」
— がも君のアジア分析 (@Asian_Reporters) September 7, 2016
もし同じことを民団新聞が書いたら大騒ぎするだろうが、朝鮮新報だとネトウヨ沈黙。本当に不思議。
제재압살책동의 파탄을 알리는 신호탄 https://t.co/ojY05S1bCm
こういうのって在日叩きが大好きなネトウヨ好みのネタだと思えますが、まぁ騒がないですよね。同じことを民団新聞が書いたら非難轟々だと思うのですが不思議なもんです。
在日叩きが大好きなネトウヨさんはなぜ沈黙するのでしょう?「会員じゃないと全文読めないし、ハングル版だし~」、という言い訳が聞こえてきそうですが、普通に朝鮮新報にユーザー登録して全文読めますし、ハングルなんて機械翻訳の精度が高いですから、在日嫌いのネトウヨさんの情熱があれば余裕でチェックできるはずでしょう。(ユーザー登録も不安なら嘘の住所なり、ダミーのメールアドレスなりで登録すれば済む話)
韓国を盛大に叩いても、北朝鮮はスルーしますよね。特に嫌韓ネトウヨさんたちは。
誰が愛国保守の仮面かぶってネットで書き込みしているか分かるというものです。
それにしても、「日本のEEZにミサイルが落ちたと騒いでいるが、EEZは領海ではない、だから問題ないだろ?」という主張には純粋に頭がおかしいのかと心配になります。
ただの発射実験なら、自国の領海に落ちるようにしなきゃダメですよね?何を言っているのか理解できない。
さらには、「他の核大国のように他の人を脅かして自分の覇権を追求するための手段ではなく、侵略戦争を阻止するための盾だ」と豪語する鋼鉄の神経が凄い。
核実験について、洗脳という名の親北人士養成教育が上手くいった朝鮮学校出身者の発言を紹介しましょう。
H:朝鮮学校出身といっても、考え方はほんまに色々なので、一概には、朝鮮学校出身生はこんな考え方っていう決めつけはできないかなと思います。一応、ぼく個人の持論としては、共和国が、水爆を持つことに対しては、アメリカから『悪の枢軸』と呼ばれてきた中で、朝鮮半島で戦争を起こさせないための自衛力を高めるものとして、しかたがないことだと思ってます。
たとえばイラクなんかは、大量破壊兵器を持ってるということで、ボコボコ空爆されたけど、結果、大量破壊兵器はありませんでした。
(中略)
やっぱり在日の中では、とくに朝鮮学校に子どもを送ってる親なんかは、昔、チマチョゴリ切り裂き事件とかありましたから、子どもたちが何されるかわからんっていうのがあるので、意識としては「またか、もうやめてくれ」というのは、正直ありますよね。
『抗路2号』 P82-83
これぞ洗脳教育の成功事例と言える発言です。
「戦争を起こさないための自衛力を高める上でしかたがない」
韓国が聞いたら激高するようなことを言っています。
さらに言えば、「誰のための自衛か」、という発想にはならないようです。どう考えても「現在の朝鮮人弾圧体制」を守るための自衛力でしょう。つまり朝鮮人大虐殺を繰り返している金一族のためです。
イラクの事例を持ち出してますが、大量破壊兵器は結局あった、という事実を日本の言論人はいい加減ちゃんと知らしめていただきたいです。
大量破壊兵器(=化学兵器)はあったわけです。「大量破壊兵器と言えば核と思うだろう!!」という妄言を吐く知識人がいますが、当時の認識では、「核はないが、化学兵器はある」、という判断です。
さらにいえばフセイン政権時代は、ガッチガチの全体主義国家体制でした。石油があるから大量餓死がでなかっただけで、やっていることは北朝鮮と変わりません。
秘密警察と密告制で言論の自由を奪い、恐怖で国民を抑えつけ、支配者はやりたい放題、それがフセインが支配していたイラクの実態です。
フセインの長男は毎日女性を用意させ、好きなように犯し、あきたら部下に払い下げる、こういうことを平気でやるような外道です。まるで金正日のようです。
そういう事実を知らずに、ただただアメリカが悪いんだ、というのが世の中に多い平和を愛する左翼の欺瞞的特徴と言えます。北朝鮮に対する姿勢とまったく一緒です。
詳しくはぜひこちらを一読ください。(関連投稿:再検証が必要なイラク戦争 ~忘れられる管理された虐殺を受けた人々~)
最後の、「子どもたちが何されるかわからんっていうのがあるので、意識としては「またか、もうやめてくれ」というのは、正直ありますよね」、というのがこれまたいただけない。
本当にそう思うのであれば、朝鮮人大虐殺を現在進行形で行っている北朝鮮と手を切り、「反」朝鮮民族教育をやめ、気兼ねすることなく真の朝鮮民族教育をやればいいだけです。
朝鮮学校支援者は、もっと朝鮮総連の良心の声を耳を傾けるべきでしょう。
私たちの手にほんとうの民族教育を取り戻そう!
もし、総聯中央が心ある先輩たちの提言を真摯に受け止め、改善・改革に取り組んでいたならば、今日のような事態にはならなかったことでしょう。
今まで出されてきた、民族教育の改善を要求する声は、総じて、ウリ学校から金日成・金正日崇拝のための教育を廃止し、真の民族教育を取り戻したいとするものでした。
しかし、総聯中央はこれらの要望に対し聞く耳を持ちませんでした。
多くの先輩諸氏は、「なんでもないさ、ウリ教育が変質したんだよ。学校の教室から乙支文徳将軍や李舜臣将軍の肖像画がなくなり(一九六〇年代後半)、組織内で金日成の唯一思想体系の確立が狂ったように叫ばれたころから、民族教育は事実上消滅したのだ」と言うのです。
いや、在日同胞の民族教育を金日成親子にかっぱらわれたと言うべきです。
このようにして、同胞子弟の民族教育は金日成親子に対する崇拝教育、すなわち北朝鮮の国民教育になりさがり、表の顔とは別に、その裏では金親子への忠誠心教育を推し進めてきました。
(中略)
私たちの未来が、民族の言葉と文字、文化を思いっきり学び明るい希望が持てるようにするため、金親子にひったくられ、政治の道具に利用された民族教育を、みんなの手に取り戻そうではありませんか!
『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第五報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P166-167
こういう声を踏みにじってきたのが北朝鮮であり朝鮮総連の幹部連中です。
いい加減、日本社会に北朝鮮の悪逆非道を投影して罪の意識から目を背けるような悲しい行為はやめるべきでしょう。
統一日報の指摘通りです。
朝総連は、初期から議長の韓徳銖一派を中心に金日成神話の捏造に加担した。それが在日同胞を破滅の淵に追い込んだ。神話を捏造し、憎悪に依存して敵を作らなければ維持できない体制は、文明的体制でなく世界を不幸にする。
『朝総連衰亡史(2) 』
「神話を捏造し、憎悪に依存して敵を作らなければ維持できない体制は、文明的体制でなく世界を不幸にする」
こういう教育をしているのが朝鮮学校が非難されるゆえんです。
阪神教育闘争と金太一少年、チマチョゴリ切り裂き事件、指紋押捺拒否運動、そういうことはもれなく知っているのに、北送同胞がどういうやり方で殺されたかほとんど知らない。遠い昔の話しで責めてもしかたないじゃないか、過去は水に流そう、くらいの認識しかない。
洗脳の第一歩は、「教えなければならないことを教えない」ことでしょう。
下記の関連投稿を読んで、核実験を擁護してしまうことや、朝鮮学校を北の暴君から取り返そう!という発想にならないのがいかにありえないことか、ぜひ理解していただきたいです。
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