見たいものしか見ない困った姿勢が韓国国営放送KBSニュースの報道からうかがえます。
- トランプ大統領が韓米合同軍事演習を中止したことは、北朝鮮との緊張緩和に良いこと。
- 米朝首脳会談が合意なしに終わったことは、首脳会談中に野党民主党が公聴会を行ったことが理由の一つと示唆。
事実を直視しない姿勢は、大嘘の戦況を報道し続けた戦前の大本営発表かのようです。
1番目の合同軍事演習の件は、どう考えてもトランプ大統領の「就任前から中止を言い続けてきた」「多額の費用が節約できる」というのが理由の大部分のはず。
付けたし程度の「北朝鮮との緊張緩和にも良いこと」だけを報道するようでは、話になりません。
2番目の米朝首脳会談が合意なく終わったのは「野党民主党の公聴会のせい」もありえない話です。
どう考えても、全面非核化を求める米国と、実質的な全面制裁解除を求める北朝鮮との主張の隔たりが、合意なく終わった主原因です。
この信じたいことをそのまま報道する韓国メディアの姿勢は困ったものです。
誰しもそういう面はありますし、日本の報道も同じような傾向はあります。
しかし、今回の米朝決裂は取りどう考えても取り繕えるレベルではありません。
もっとも中立的であるべき国営放送でこの体たらく。
大韓民国が道を誤って亡国へと突き進まないか心配になります。