『文在寅という災厄』文政権が、韓国そのものだとは思わないようにしたい

元駐韓日本大使の武藤氏の著書『文在寅という災厄』。

売るためとはいえなかなかに刺激的なタイトルです(笑)

そうはいっても内容は至極まっとう。韓国をひたすらけちょんけちょんに罵倒するアホな嫌韓ネトウヨ本とはまったく違います。

最近、テレビで「韓国やばい論」を聞かない日がない日々が続いています。

BS放送では結構政治系の特集番組が多いのですが、連日韓国特集です(笑)

「人の心配する前に自分のこと心配しろよ!」という左巻きの人たちのなんとか嫌いな右翼を黙らせようとする言説も、もはや虚しく響くばかり。

むしろ本当に韓国が大事な隣国と思うなら心配しなきゃ嘘でしょ!?と言いたくなる状態です。

アメリカに「失望したとかいうな!」とメディアに公開して文句を言う始末。

本気で韓米同盟なくなっても良いと思ってるんでしょうね、文政権の中枢にいる人たちは。

武藤氏の著書でうんうんそうだよね、と思った部分を紹介しておきます。

「韓日関係は最悪ではない!」

二〇一九年六月、興味深いニュースを見た。大阪G20での日韓首脳会談開催が危ぶまれるなか、「日韓関係は最悪」という前提で質問された青瓦台の高官が、記者にわざわざ反問したというのだ。

聯合ニュース(同七日)によれば、この高官は記者に対し「『どのような根拠で韓日関係が最悪だとみているのか』と反問し、『われわれが日本の要求をすべて受け入れないことで韓日関係が悪化したり、我々が関係を放置したりしているという論理、我々が原則を放棄しなければならないという主張は受け入れられない』と強調した」という。

実に「己の正義」だけを信奉する文在寅政権らしい呆れた思考パターンだ。

文在寅政権以降の日韓関係は、いくらアマチュア揃いの青瓦台が否定しようと、「過去最悪である」と私は断言する。反対に、どのような根拠で「最悪ではない」と言えるのか、じっくり聞いてみたいものだ。私の分析では、韓国においても「日韓関係を最悪に導いたのは文政権である」との批判が広まっているため、逆ギレをして「最悪ではない」と言い張っているだけである。批判に対しては、どのような論理を駆使してでも反論するのが文政権の特徴なのである。

北朝鮮のことしか頭にない文在寅氏にとって、対日政策、日韓関係のビジョンは、一言で言えば「空洞」であり、結果として「不作為」である。いわゆる「徴用工問題」はその典型で、要するに何も考えておらず、基礎的な知識もなく、価値判断もできず、泥縄式、行き当たりばったりの、やっつけ仕事というしかない。

そのうえ、批判を受ければ逆ギレするのだから手に負えない。記者に反問したように、政権の基礎には「ろうそくデモの支持で誕生した革新政権は常に正しく、それにあらがう者は誰であろうとすべて間違っている」と思い込んでいるのだ。

だから、「日本が何を言おうと間違っていて、韓国は正しく対処しているのだ」というパターンに落とし込めるわけだ。自分たちが取り繕うためなら、二枚舌も厭わない代わり、日本に対しては常に「努力するべきだ、譲るべきだ」の一点張りである。

このように、韓国は日本にとって厄介な存在ではあるが、そうかと言って韓国が隣国である事実は変えようがない。また、必ずしも文在寅政権や革新政権が永続するわけではないし、そうは思いたくない。外交も経済も破壊し、北朝鮮だけを見つめて自分たちの理念に酔っている政権を、まさか普通の韓国人がいつまでも許容するとも思えない。

無論、日本は文在寅政権に譲る必要などまったくなく、毅然と対応すればいいだけだが、日本との関係を崩壊させても特に気にしない文政権が、韓国そのものだとは思わないようにしたい。文在寅氏の韓国が、必ずしも韓国全体、韓国国民のすべてを象徴しているわけではないのだから。ただ、文在寅叩きが韓国国民の反日感情を高ぶらせると、文氏を利する結果になりかねないので要注意である。

『文在寅という災厄』 P192-194

最後の「文政権が韓国そのものと思わないようにしたい」「文在寅叩きが韓国国民の反日感情を高ぶらせ、文氏を利する結果になりかねない」というのは特に重要です。

文在寅大統領にはいくら文句を言っても言い足りないですが、そうは言っても彼の政権維持に貢献しては逆効果。

そういう点には注意したいものです。