南北鉄道連結調査開始 なんの意味もないただのセレモニー

11/30から南北鉄道連結の事前調査が始まりました。

まずは西側の開城から新義州までの400㎞を調査。

次は東側に移動して、金剛山から豆満江までの800㎞を調査。

総移動距離2600㎞の大調査旅行です。

 

特に「制裁違反だ!」とも、「親北行為だからけしからん!」とも思いませんが、実質的には何の意味もない調査です。

まぁ南北和解の象徴的な意味合いでしかありません。

調査結果は、鉄道近代化の事前調査資料とするそうですが、かなりの天文学的な金額になるでしょう。

そもそも鉄道連結の前に、普通に道路を繋いでバスや車が行き来できるようにする方が先でしょう。

そっちの方がよほど初期コストは抑えられます。

鉄道連結は、道路での往来が活発化して、鉄道輸送のコストメリットが見込めるくらいの物量が行き来するようになってからやればいい話です。

なぜ本末転倒な行為をやりたがるのか。

考えられる理由としては、南北で鉄道を連結して韓国側から大陸と陸路で移動できるようになるのが望みではなく、単純に北朝鮮のインフラ支援をやりたいだけなのでしょう。

要は”敬愛する将軍様”への貢物です。

そうでなければ莫大なインフラ費用をわざわざ韓国側が負担する理由がありません。

「年内着工も夢ではない!」「北京冬季五輪は鉄道で!」とアホなことを言ってますが、そんなに陸路で行きたければ重油で動く列車チャーターして、今の線路で移動すりゃいいだけです。

今の線路では速度は出せないでしょうが、北京冬季五輪のために数千億~数兆円の費用をかけて鉄道を近代化するなど狂った発想です。

もちろん五輪だけのためではなく、南北双方の経済発展、大陸貿易活発化のためだという意見もあるでしょう。

そんなもんは非核化後に経済制裁が解除されてからでも遅くありません。

経済目的の移動手段だって、鉄道ではなく普通にトラック輸送で十分です。

いきなり鉄道でやる意味が分かりません。

あと、本当に韓国が資本と資材と人材を出して鉄道整備をやるというなら、ぜひとも韓国に感謝する記念碑を鉄道の駅に作らせるべきでしょう。

中国も橋や鉄道のインフラ支援の際には、その場所に「中国の協力によって作られた」ということを明示するモニュメントを作っています。

中国だけじゃなく、どこの国でもやってます。

その当たり前のことを、北朝鮮がやれるのか?

北朝鮮住民には、韓国の支援で鉄道が整備されたことを知らせずに、偉大なる金正恩元帥様が成し遂げた偉業だと、お得意の「功績ロンダリング」をやる可能性大です。

北朝鮮国民から感謝もされずに、金と技術だけ吸い取られる。

せいぜい完成したその瞬間だけ金正恩から文大統領に「ご苦労さん!ありがとう!」と一言感謝されるくらいでしょう。

10年後にはきれいさっぱり忘れられます。

そんな連中相手に、仲良くしたがる現政権。

マゾなのか?

ドマゾなのか?

本当に不思議です。

どちらにせよ、この手の何の意味もないセレモニー的な南北共同事業が繰り返されていることは間違いありません。

開城公団の連絡事務所もそうですね。

非核化による制裁解除が実現されるまでやる意味がないという否定的な見方に対し、交流のチャネルが増えるの良いことだ!という意見もありました。

チャネルが増える=良いこと。まぁ一理あると言えばあるかもしれません。別にいいんじゃないの?程度には思っていましたが、今のところな~んの意味も見いだせない協力事業となっています。

北朝鮮がちょいちょい定例会議をドタキャンするくらいしかニュースになりません。

ここに常駐している人たちは毎日何してるんでしょうね?

税金の無駄遣いとしか思えません。

南北鉄道連結事業も同じようなことになりそうです。

そもそも韓国が資本と資材と技術を提供するのに、鉄道整備後の投資回収プランの話が皆無なのがありえません。

普通「インフラ資金出すから収益の50%は韓国側の取り分でよろしく!」とか「韓国人利用客の切符代の8割はもらうよ」とか、そういう収益性の話があってしかるべきなのにまったくない。

決まってるのは、とにかく鉄道整備を韓国がやるということだけ。

国内に鉄道を敷く場合には、見込み客や予想収益を計算して投資に見合うかシビアに検証するのに、北朝鮮相手だと「とにかく鉄道整備をやろう。収益性?そういう話は出来たあとでオッケー!」というどんぶり勘定になる。

なんでやねん。

南北協力”事業”やろうが。

”事業”やねんから、ちゃんとビジネスとして成り立つか考えんかい。

別に嫌がらせで言ってるわけではなく、ちゃんとビジネスとして継続して続けられないと、本当の意味で南北交流にはなりえないわけです。

金を出したのに事業として成り立たたず、赤字を垂れ流してポシャると、南北和解のダメージになります。

「やっぱり北朝鮮がらみの投資は損するだけ」と思われてしまっては、後が続かなくなります。

結局、北朝鮮の非核化が進み、さらに私有財産の保護、職業選択の自由、移動の自由といった最低限の人権改善が進まないことには何をやっても無駄。

鉄道の事前調査のようなセレモニーをやって、南北融和ムードを盛り上げても、期待値が上がるだけ上がって後でガッカリするのがオチです。

まぁこの事前調査の肯定的な側面を考えるとしたら、鉄道沿いの景色をしっかり観察できる程度のことでしかないでしょう。

韓国側の要員がしっかり360度隠し撮りをして、荒廃した土地や、ボロボロの駅、電気も水道もガスもない家の数々をしっかり映像に収めて帰って来ることを期待したいですね。

総移動距離2600㎞です。かなりの領域を現地調査できるチャンス。

まぁ、現政権の性格を考えれば、北朝鮮に忖度してやらない可能性が高そうですが。。。

ま、とりあえず調査団が帰って来て、鉄道整備の見積もりをいくらで出すか楽しみにしてましょう。

あーでもない、こーでもないと韓国内部でもめて、調査だけで立ち消えになる方に賭けます。