とどまることを知らない日韓関係の悪化。
とまぁ、そういう枕言葉で投稿を始めるのも飽きてきました。
もはやどちらが悪いとかいう問題を超越してきた感があります。
こりゃもうなるようにしかならんでしょうね。
報復の応酬でお互いダメージを与えあって、国民世論がもういい加減にやめようぜ、という段階になるまで外交的妥協は起きえないでしょう。
トップが率先して相手が悪いと言いあい、それを国民の大半が肯定的に見ているという状況が日韓双方の現実です。
これで関係改善したらその方が驚きます。
日本の言い分は”輸出管理”の問題であって、”徴用工訴訟の報復”ではないとのこと。

韓国側からすれば「とってつけたような言い訳を言いやがって!徴用工や慰安婦問題、レーダー照射問題に対する報復だろうが!」という感じでしょう。
今回の「ホワイト国除外=禁輸措置」ではないの確かでしょうが、個別に政府判断で許認可を与えるとなると、関係悪化したときにあーだこーだ理由をつけて輸出を遅延させられたりする可能性は高くなります。
徴用工問題で現金精算したらそういうことも視野にいれまっせ!という意思表示と思えます。

韓国文大統領は、挙国一致体制を呼びかけ、日本の経済侵略に断固対抗すべし!という論調です。
加害者である日本が盗人猛々しく大口をたたくなとご立腹。
ただ、これは日本語訳でそうなるだけであって、日本語の”盗人たけだけしく”の語感ほどではないようですね。まぁこうやって翻訳の過程でバイアスが加えられるのは日韓でよくあるパターンのようです。直訳では「加害者の日本の「賊反荷杖(道理に合わない意)」の立場で逆に大きく出る状況を決して座視しません」のようです。(参考記事:文大統領「いつかは越えるべき山」…「ホワイト国除外」に対抗措置の予告も(発表全文訳))
まぁ何はともあれお互い相手が譲歩してこそ関係改善が図れるんだ、というスタンスですからこのまま平行線でしょう。
「経済侵略」「二度と日本に負けない」などなどセンセーショナルなフレーズが連発してますわ。
国威発揚扇動ここに極まれりです。
中国のTHAAD報復とは大違いですね。北朝鮮や中国に対して対日姿勢と同じような断固とした態度を見てみたいものです。まぁそれだけ半導体産業潰しが恐ろしいということでしょうけど。
個人的には韓国がピンチをチャンス変えて、主要な素材や部品の国産化に成功して対日依存を克服できることを願っています。
韓国経済がマジで瓦解したら大変ですから。
そんなことになったらその尻拭いをするはめになるのは日本です。
日本政府がその辺ちゃんと考えてるのか不安です。
「あんたらほんとに韓国潰してどうすんの?」と心配になりますね。
このままお互いの言い分は平行線でしょう。
ぶっちゃけ戦争になって殺し合いが始まるわけでもなし、なるようになるでしょうとしか言いようがないです。
おそらく徴用工訴訟はこのまま日本政府がいくら言っても無視され、差し押さえられた資産が現金化されて徴用工おじいさんたちに支払われるでしょう。
ホワイト国除外も色んな事務手続きに慣れて、いいままでどおり貿易ができるようになればあんなに騒ぐほどのことでもなかったかな?となるでしょう。
ただ、不確実性を企業は嫌うので韓国企業が海外脱出する可能性もあります。
しかし、それがバレたら売国企業呼ばわりされることは確実。
踏みとどまって国産化に成功すれば「素晴らしい救国企業だ!」と祭り上げられるでしょうが、うまくいかず、国外脱出もできなければ廃業するだけ。
背水の陣で臨めば、案外この国難を乗り越えられるかもしれません。
文政権が親労組的な社会主義政策を改めて、もっと企業寄りの政策にシフトするには良い機会でしょう。
ウォン安が心配ではありますが、輸出拡大のためには悪いわけではない。
利下げもしましたし、さらに金融緩和と財政出動(素材・部品産業への補助金バラまき)でマネーをじゃぶじゃぶにすれば案外うまくいくかもしれません。
失敗したら大量の税金を無駄に浪費するだけに終わるでしょうけど。
日本は軽々に譲歩すべきではないとは思っていますが、韓国側が譲歩するとも思えない。
まぁ一度とことんやりあってみるのも良いでしょう。
ある程度お互いに被害がでない限り、話し合って解決せよという声も出てこないでしょうし。
イランやベネズエラ、米中覇権争いやイエメンでのサウジとイランの代理戦争、まだまだ揉め続けるシリア情勢に比べたら日韓の争いなど屁みたいなものです。
残念ではありますが「しょうがないよね~(苦笑い)」という感想しか出てこないですね。