日韓歴史教科書論争の実態 ~韓国が左翼政権のときにしか発生せず、かつ学者ではなく政争屋との罵りあい~

北朝鮮専門家の古田博司先生の著書『韓国・韓国人の品性 (WAC BUNKO 261)』で日韓の歴史教科書論争面白いことが書かれていました。

先日投稿した『本物の韓国専門家は安易な嫌韓にも親韓(=反・嫌韓)でもない』で紹介した小倉紀蔵先生が左よりのまっとうな半島専門家だとしたら、古田先生は右よりのまっとうな半島専門家だと思っています。

『韓国・韓国人の品性』というタイトルだけ見てネトウヨ本だ~!と拒否反応を示す人が多そうですが、他の低レベルなものとは全然違います。

膨大な研究と自己の経験に裏付けされた”韓国との付き合い方指南書”と言えます。

その中で日韓歴史教科書論争の中身が実際どのようなものかが紹介されていました。

 

左派メディアや左派系の学者は韓国側に立って弁護しますが、いかにまっとうな歴史論争を”やる気がない”かがよく分かります。こういう不誠実さまで擁護するから「それってどうなのよ?」というツッコみが入り結果的に「嫌韓」を広めることになってしまいます。

まず「あ~、やっぱりそうか~」と思ったのがこれ。

韓国では二十世紀末から、金大中・盧武鉉の左翼政権が生まれるようになった。左翼政権になると日本を攻撃するために日韓歴史共同研究を仕かけてくるの、が韓国の常道である。従って、右翼政権の時代には日韓歴史共同研究は絶対に起こらない。左翼政権のときに急に始まる。この時私は日韓歴史共同研究の第一期と第二期に駆り出された。

韓国・韓国人の品性 (WAC BUNKO 261)』 P212

日本に難癖をつけるのが目的の日韓共同研究は韓国が左翼政権のときに起きるとのこと。こういうことを知らない人は多そうです。

延々と国をあげて反日やってるというイメージがありますが、そんなことはない。

まだしも「主敵は北朝鮮」という常識を備えているのが韓国の保守。まぁ反日もありますが、左派の反日レベルが10だったら保守側は1くらいでしょう。さらに左派は反米もセットになっているから手が付けられない。

そして、左派政権になると「共同歴史研究」という名目で「歴史戦」を仕掛けてきますが、その実態が凄い。

韓国との歴史共同研究は怒鳴り合いの論争

「日韓歴史共同研究」というのをご存知だろうか? 日本と韓国の歴史学者が双方の歴史を検証し合い、お互いの歴史認識を深めようというものだ。いうまでもなく、これはタテマエ、で、実際は教科書戦争とでもいうべきしろものである。今までに第一期(二〇〇二~○五年)と第二期(二〇〇七~一〇年)があり、私は両方に携わった。第二期の時には教科書班という激戦区のチーフを担当して、そのおかげで歯が三本抜け、入れ歯になってしまった(笑)。

要は、韓国が日本の歴史に文句をつけてくる歴史論争なのだが、これはもう、はっきり言って戦争である。戦争は、なにも武器を使ってする戦争だけが戦争ではない。武器を使わないでする戦争のことを外交というのだが、日韓歴史共同研究は外交の一つである。

第一期の時には私はまだ若くて、他の先生たちは私より一回り上の世代であった。会議は怒鳴りあいである。韓国人が歴史的事実を曲げて嘘をつく。韓国側の先生が嘘をつくと、日本側の先生が「嘘つくんじゃない!」と怒鳴る。そうすると、韓国側の教授たちが「良心はないのか」「愛情はないのか!」などと再び怒鳴る。

第二期の時は、激論で体を悪くするので、本当はやりたくなかった。しかし、政府関係筋から電話があり「先生是非戦ってください」と言われた。始めは考えさせてくださいと言ったのだが、ついに断りきれなかった。

そういうわけで、第二期では委員会の一番きつい教科書班のチーフを担当することになった。外交交渉というのはだいたいが怒鳴り合いだと思ったほうが良い。

韓国・韓国人の品性 (WAC BUNKO 261)』 P42-43

「日韓歴史共同研究」は怒鳴りあいの戦争。

慧眼ですね。

こういうことを言うと左派系の人たちが文句を言ってきそうですが、真摯な歴史研究をする気がないのは韓国側教授陣の姿勢ではっきりとわかります。

韓国側の目的ははっきりと決まっていて、育鵬社(当時扶桑社)の教科書と、自由社の教科書の狙い撃ちだ。この二つは韓国にとって良いことが書いてない教科書だというわけである。ところがこれらの教科書は、日本では二つ合わせても、当時歴史教科書の市場で一・七パーセントのシェアしか占めていなかった。日韓歴史共同研究といいながら、彼らは始めから二つの教科書を撃つために戦争をしかけてくるのである。

韓国・韓国人の品性 (WAC BUNKO 261)』 P45-46

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