第15回北朝鮮自由週間の開幕式『「惨憺たる会談」溢れる専門家の酷評…太永浩「北金正恩体制必ず滅びる」』

ソウルで開かれている北朝鮮自由週間に関連した記事の日本語訳です。(New Daily 2018.04.28 “참담한 회담” 쏟아지는 전문가 혹평…태영호 “北 김정은 체제 반드시 망할 것”

こういう記事が日本の大手新聞社で転載されり、テレビのワイドショーなどで紹介されないのは非常に問題だと思えます。

「惨憺たる会談」溢れる専門家の酷評…太永浩「北金正恩体制必ず滅びる」

28日から来月5日まで一週間、北朝鮮自由週間…国内外NGO団体、北朝鮮人権増進活動展開
板門店さえ行ってくれば平和がくるかのようなショーをして、今後、全国民を馬鹿にする詐欺を行い…

▲北朝鮮自由週間準備委員会は28日午前、ソウル汝矣島国会議員会館大会議室で第15回北朝鮮自由週間開幕式を開いた。太永浩前駐英北朝鮮公使(現国家安保戦略研究員諮問研究員)が激励辞をしている。太永浩公使は去る2016年8月、家族と共に韓国に亡命した。公使は当時ヒョン・ハクポン駐英北朝鮮大使に続く大使館序列2位で、脱北外交官のうちでは最高位級要人だ。 ニューデイリー 李ジョンヒョン記者

「多くの国民が、昨日の南北会談の結果について多大な心配をしている。だが、大韓民国という大きい船が北朝鮮という小さな丸木船に引きずられて行くことはないと信じる。」太永浩前英国駐在北朝鮮大使館公使(現国家安保戦略研究員諮問研究委員)

28日ソウル汝矣島の国会議員会館大会議室で開催された第15回北朝鮮自由週間開幕式に参加した太永浩前公使は「分断の歴史で南北社会の合意と宣言が履行されなかったのは、主体が北朝鮮住民でなく金氏一族だったためだ。韓国と北朝鮮住民を主体とし、北朝鮮を民主化しようとする私たちの闘争方向は正しく、結局私たちの夢が実現されるだろう」としてこのように語った。

太永浩前公使は「北朝鮮住民の人権を改善しようとする私たちの努力を、南北和解と協力を邪魔する試みと見る誤った見解が韓国社会に相変らず存在している」として「このような流れの中でも絶対萎縮せずに、さらに果敢な勇気を持って、私たちの真意と意図を世界と韓国社会に正しく知らせなければなければならないと考える」と語った。

続いて彼は「人間の命と尊厳を尊重しなかった指導者が峻厳な審判を受けた、というのは過去の歴史が示している」として「人間の平等と階級の撤廃を語る理念を前面に掲げ、実際には三代世襲と人権蹂躪を行っている北朝鮮体制は、構造的矛盾で必ず滅びる」と断言した。

太永浩前公使は、英国駐在北朝鮮大使館公使の身分で2016年8月、家族と共に韓国に亡命した。公使は当時ヒョン・ハクポン駐英北朝鮮大使に続く大使館序列2位で、脱北外交官中の最高位級要人だ。

今年で15回目となる北朝鮮自由週間は、国内外NGO団体が北朝鮮住民の自由と人権増進のために2004年から毎年4月最後の週にソウルとワシントンで交互に開催される行事だ。この日の開幕式では、北朝鮮自由週間参加者の「北核廃棄、自由統一のためのソウル宣言」の朗読も続いた。

エド・ロイス米下院議員は「米朝首脳会談を控えて、韓半島に平和がくるという肯定的視線を感じているが、会談で北朝鮮人権問題は最優先に議論されなければならない」として「今週は、北朝鮮住民が体験している恐ろしい実状に対して公憤と解決方案を議論する場になるだろう」と祝辞を述べた。

この日、北朝鮮自由週間開幕式を支援した自由韓党議員は、27日開かれた南北首脳会談に対して「対国民詐欺」,「惨憺たる結果」と壇上で苦言を呈した。

とても苦痛で板門店会談を見るのが辛かったという金ジンテ議員は「今でも自国民6人が北朝鮮に抑留されているが、国民の生死に対しては一言の言及なしで平和がどうだ、終戦がどうだと何の意味があるか」として「あたかも板門店にさえ行ってくれば平和がくるようなショーをして、全国民皆を馬鹿にした詐欺を行っている」と語った。

19代国会で北朝鮮人権法を代表発議し、2016年に国会本会議を通過させた金ヨンウ議員も「昨夜発表した宣言文の名前も平和と繁栄、統一のための共同宣言でありながら、北朝鮮人権を取り除いてどうして真の平和と繁栄が可能か」と指摘した。

「この瞬間にも北朝鮮住民の人権は踏みにじられているが、文在寅政府は北朝鮮金正恩と彼の側近とだけ会って平和と繁栄を語っている。言論、宗教、出版、旅行の自由が一つも守られないのが北朝鮮の現実だ。北朝鮮人権法にも、南北間人権問題を会談議題に上げると明示されているが、何をしているのか。北朝鮮人権の’人’の字が入っても政府はアレルギー反応を見せる。こうした状況で真の平和と繁栄が可能だろうか。」

金議員は「北朝鮮を支援しても、最小限こうした北朝鮮人権問題が解決されなければ、私たちは北朝鮮を支援できないという原則が立てられなければならない」として「金正恩体制で蹂躙されている北朝鮮人権を冷遇しては統一されても意味がない」と語った。

金ヨンテ議員も「100万人以上の北朝鮮住民が、思想問題で政治犯収容所に閉じ込められる問題を解決するという最小限の意志表明なしで。どうして韓半島に春と平和がきたといえるか」として「北朝鮮人権問題、その問いと絶叫に返事できない南北会談は無意味だ」と語った。

次に脱北者の母と呼ばれるディフェンスフォーラム財団のスーザン・ショルテ氏と 北朝鮮自由連合代表の演説が続いた。

ショルテ代表は「南北会談、米朝会談で北朝鮮に関連したどんな議論をしても、人権問題は絶対省けない」として「人権を議論しないのは2,400万北朝鮮住民に対する徹底した背信で、北朝鮮宣伝扇動を強化するのと違わない」と語った。

2004年アメリカ議会が北朝鮮人権法を通過させる過程で決定的助力者役割をしたショルテ代表は、韓国に定着した3万名の脱北民に対する激励と要請の話も忘れなかった。

「脱北民が北朝鮮人権団体を結成して個人財産を出し、さらに危険に命を露出させながらも彼らの故郷へ情報を送ることを継続している。このような努力が北朝鮮住民の危機を解決できる鍵であることを分からなければならない。」

「世界最高の偽善者金正恩が最も恐れるのは真実だ。すぐに今日、北朝鮮住民たちの自由のために祈祷と禁食に参加し、死の威嚇に処した彼らを救って自由にする活動を紹介する北朝鮮自由週間に多くの関心を持つように願う。自由北朝鮮! 自由北朝鮮!」

ショルテ代表が演説を終えて「自由北朝鮮」を韓国語で8回叫び、300人余りの聴衆はショルテ代表と北朝鮮の自由を叫び、雷のような拍手で応えた。

▲北朝鮮自由週間は28日に開幕を皮切りに、来月5日まで行われる。「脱北者の母」スーザン・ショルティ ディフェンスフォーラム財団と北朝鮮自由連合代表が演説している。 ⓒニューデイリー イ・ジョンヒョン記者

韓半島人権と統一のための弁護士会代表の金テフン氏は「まさかと思ったが、まさかであった。大韓民国国民として恥ずかしくてみじめな心情」としながら「昨日の板門店会談は偽り平和の中で統一の川をわたる偽装ショーと言う外ない」と語った。

「3月18日、大統領府前で北へ拉致された6人に対する即時釈放、国軍捕虜送還などを政府に訴えたが、完全な非核化、恒久的平和、南北関係発展などのために熱心にしているという返事が帰ってきた。その時、北朝鮮の人権は議題ではないと知った。それでも一抹の希望は持っていたが、5月1日から非武装地帯対北朝鮮拡声器禁止し、対北朝鮮ビラ中断するということを知り驚きに耐えなかった。」

金代表は「人間が高貴なのは食べることにあるのではなく、知ることにある。北朝鮮住民に必要な情報、知る権利を封じ込めるのは文大統領の権限でない。むしろ国民の基本的人権保障が政府と大統領の1次責務」と語った。

康京和外交部長官に対する批判も出てきた。金代表は「昨年7月朝鮮労働党幹部一家族が脱北し、中国で全員服毒自殺する事件があった」とし「こういうとんでもないことが行われているが(外交部は)何をしているのかと康長官に尋ねたところ’首脳会談で北朝鮮人権扱うには準備が必要だ’と答えた」と語った。

続いて彼は「康長官は国連にいた方ではないのか。国連人権委で十数年間、17回北朝鮮人権問題を糾弾して国際刑事裁判所に回付しなければなければならないと決議したが、今になって何の準備がさらに必要なのか納得できない」と語った。

彼は、北朝鮮人権を改善する措置として△北朝鮮住民の鴨緑江自由移動保障△北朝鮮住民の知る権利保障の二方案を提示した。北朝鮮住民が鴨緑江を自由に行き来するようにして、自由を勝ち取る北朝鮮住民が中国を経由して韓国に来られるようにし、情報に飢えている北朝鮮住民に対北朝鮮拡声器、ビラなどで情報を持続的に伝達しなければならないということだ。

脱北民団体代表の決議も続いた。朴相学北朝鮮人権団体総連合常任代表は「金正恩は腹違いの兄を毒殺し、叔母の夫を処刑した民族殺戮者なのに、首脳会談とは話にもならない」として「昨日の会談は偽善者の密談」と寸評した。

朴常任代表は「全ての人権を奪われた北朝鮮住民の前に歴史が逆流する現場で、みじめさと怒りを隠す方法がない」とし「彼らの偽りと偽善をよく知っている私たちも、気を正して事実と真実を正しく伝達しなければならない」と語った。

ホ・グァンイル北朝鮮民主化委員会委員長も「南北会談では北朝鮮核廃棄と人権問題が議論されるべきなのに、大統領が2千万北朝鮮住民の人権を冷遇したのは、結果的に金正恩だけ助けるということ」と語った。続いてホ委員長は「金正恩は直ちに反倫理的行為と野蛮独裁を止め、国民に真の自由を与えないならば命を永らえないことを肝に銘じなければならない」と警告した。

李エラン自由統一文化院長は、27日の南北首脳会談で出された料理メニューに対して尋ねるTV作家の出演要請に「情けなくて叱り飛ばした」と明らかにした。彼女は北朝鮮伝統料理文化研究員院長も兼ねている。

「昨日、北朝鮮金正恩が来るので、料理が何だかんだといって出演要請が多く来たが、彼が何を大いに食べようが関心ないから尋ねるな、と言ったので、相手が仰天していましたよ。北朝鮮では今でも、飢えて死ぬ人々が人口の35%もなるというのに、北朝鮮の人権に言及なく、彼らが会って冷麺食べて喜喜楽楽ならば良いのかという話です。」

李院長は「金正恩が先のオリンピックで文大統領の話に一度乗り、利用できると見て、自分が何かの平和主義者にでもなったように振舞っているのではないのか」として「ぞっとする北朝鮮体制を経験した私たち(脱北者)は、絶対に気を緩めずに、北朝鮮体制が崩れる日まで命を賭けて戦わなければならない」と声を高めた。

この日の開幕式はチェ・ジョンフン北朝鮮人民解放戦線代表の『北核廃棄、自由統一のためのソウル宣言』朗読で終えた。チェ代表は「金正恩が核を完全に廃棄し、白旗降参するまで北朝鮮圧迫と経済制裁は続けるべきで、今後、南北首脳会談で北朝鮮人権に対する議論を幅広く扱うことを促す」と語った。

第15回北朝鮮自由週間は、28日の開幕式を始めに来月5日まで続く。

△29日、北朝鮮救援祈祷運動およびソウル宣言採択
△30日、北朝鮮救援のソウル駅広場祈祷会
△1日、ペットボトル(米とUSB)流し、脱北青少年大安学校訪問
△2日、脱北者強制送還反対中国大使館前集会
△3日、北朝鮮内犠牲者追悼式および記者懇談会
△4日、現実文学を通じて眺めた脱北女性の人権の話
△5日、江華島対北朝鮮ビラ散布などが予定されている。
北朝鮮自由週間行事組織委はスーザン・ショルテ名誉大会長を筆頭に
△金テフン 韓弁代表
△イム・チャンホ 高神大副総長
△李ミイル 6・25朝鮮戦争拉北家族協議会
△チェ・ソンホ 中央大教授
△李ヨンヒ 果川大教授
△金ボムス 未来韓国代表
△朴相学 北朝鮮人権脱北団体総連合会代表
△西岡 力 前東京キリスト教大教授 などが共同大会長として名を連ねた。

※ <北核廃棄、自由統一のためのソウル宣言文>

北朝鮮の人権、民主化、拉致、核・ミサイル、この全ての問題解決策は自由統一である。

この瞬間にも10万人余りの住民が、地獄のような収容所で奴隷のように酷使されて死んでいっている。特権階層を除く多数の北朝鮮住民は、政府が保障しなければならない配給が20年近く切れて飢えに苦しめられており、少なくとも200万余の人々が餓死させられた。

いかなる国家や地域で生まれても、誰にでも保障されなければならない人権が完全に踏みにじられていても、世襲独裁政権を称賛するように洗脳されている北朝鮮住民たちは、いわゆる組織生活を生まれて死ぬ時まで強要されている。

これに加えて中国は、命をかけて北朝鮮を脱出した脱北者を無慈悲に逮捕、拘禁しており、地獄と同じ北朝鮮に強制送還している。生きる道を探しに出た脱北女性を人身売買の対象として売り払っている。

6・25戦争は言うまでもなく、北朝鮮によって強行された文世光事件朴大統領夫人銃殺、ビルマのアウンサン爆発事件、大韓航空機爆発事件、天安艦・延坪島事件など韓国に対するテロと武力攻撃で数多くの生命を奪っている。

韓国、日本など世界13ヶ国の無辜の人々が北朝鮮に拉致されてテロ活動に利用されるなど、数十年の間不法に抑留されており、このような北朝鮮の世襲独裁政権が今や核兵器まで作ったと世界を威嚇している。

4月20日、金正恩は労働党全員会議で「核開発の全工程が科学的に、次々と全て進められ、運搬打撃手段の開発事業も科学的に進められ、核兵器兵器化完結が検証された」と語って核兵器開発を祝った。

それと共に「こうした条件で、今後、私たちにどんな核実験と中長距離、大陸間弾道ミサイル試験発射も必要なくなり、これによって北部核実験場も使命を終えることになった」と巨大な詐欺まで演出している。

検証可能で後戻りできない核を語る米国と国際社会に向かって『核を廃棄する』約束はせずに『これ以上核実験が必要ないので核実験場を閉鎖する』という金正恩の狡猾さと偽りに絶対にだまされてはいけない。

金正恩が白旗を揚げて降参する時まで、つまり北朝鮮に存在する全ての核兵器と大量殺傷武器を国際社会の目前で完全に廃棄するときまで、北朝鮮圧迫と経済制裁は続けなければならないというのが、私たち脱北者と国際NGO団体の変わりない立場だ。

よって今後の南北首脳会談は、料理の種類と晩餐のリハーサルに集中する会談でなく、北核廃棄に焦点を合わせた建設的な会談になるように願う。また、会談の重要議題として北朝鮮の政治犯収容所解体問題、韓国と日本、国際社会に広がった拉致とテロ問題の再発防止と解決策が幅広く扱われることを促す。

北朝鮮の人権問題解決は核とミサイル、麻薬とニセ札など、北朝鮮が抱える全ての問題の先決条件だ。よって米国のトランプ大統領も、米朝首脳会談を通じて核問題とともに北朝鮮の人権問題、日本人拉致問題を主な議題として扱うことを改めて促す。

今年で15回目を迎えた北朝鮮自由週間は、人権問題解決は大韓民国による自由統一と連携していることを改めて明らかにし、これを実現するために韓国と米国、日本のNGO団体と脱北者が力を集めて戦うことを訴える。

2018年4月29日第15回北朝鮮自由週間参加者一同