北朝鮮 隠された強制収容所

この本の内容が広く世界に広まらず、北朝鮮強制収容所閉鎖が核兵器破棄以上に外交問題として取り上げられないことに憤りを隠せません。

平和を愛するリベラルや、愛国愛国と叫んでいる保守勢力も結局人として冷酷なのでしょう。この著書の内容を紹介することでそういった声が大きくなってくれればと願っています。

それでは箇条書きで内容を紹介します。

 

・北朝鮮の「管理所」は、数十キロ四方にわたって広がる宿営地が連なってできている。これらの宿営地の数は、時代とともに変わってきた。多くは北朝鮮北部の高い山にはさまれた谷問にある。「管理所」には五千人から五万人が収容されており、北朝鮮全土の収監者の数の総計は、約十五万人から二十万人であると推測される。

・不法行為者であるとみなされた者とその親族が三世代にわたり、公安当局によって「逮捕」(より正確には拉致され)、「管理所」に入れられる。そして、法的手続きや法的訴求権等はいっさいなく、採鉱や伐採、農業などの過度の重労働をおこなう終身刑に処される。収監者は一生涯、意図的に半ば飢えた状態に置かれ、残酷な環境で生活させられることになる。

・李氏は平壌の保衛部の地下にある監房に六ヵ月間監禁され、正座の拷問(正座したまま何時間もじっとし、頭も動かせない拷問)や水の拷問(五、六人の保衛員に押さえ込まれ、喉がつまり、息ができなくなるまで口と鼻に水を入れられる拷問)にかけられ、むこう脛や目、耳、頭、口を激しく殴られた。そのため、歯が六本抜け、片方の鼓膜が破れた。それから何年もたつが、李氏は左目が二重に見える障害に悩まされ、むこう脛はいまでも青黒い。

・姜氏がいたところは家族村であったが、男女間の性交渉は禁止されていた。再び反革命分子が生まれてしまうと考えられたからであった。禁止されていても性交渉はあったが、十年間で二例を除き、子供はすべて強制的に堕胎させられた。男性は体罰を受け、女性は性交渉の回数を村中の人の前で数えさせられ、辱められた。

・第14号「管理所」では公開処刑はおこなわれなかったが、収監者の多くは栄養失調と病気のために死に、二十五人が警備兵によって処刑され、炭鉱の事故でさらに多くの人が死んでいった。金チョルミンという収監者は、炭鉱の入口にあった栗の木から落ちた実を許可なく集めたかどで処刑された。また、飢えて錯乱状態に陥った収監者、葛リーヨンは革のむちを盗み、それを水に浸してやわらかくして食べたために、糞まみれの棒で口を打ち砕かれて死んだ。

・証言者によると、このような施設の「教育」とは、多くが金日成や金正日の演説を強制的に暗記させたり、「自己批判」をさせることであった。こうした学習会はたいてい夜に開かれ、服役囚たちは疲れきっていても、演説を暗誦できるまで監房に戻って眠ることを許されなかった。

・拘留中に死んだ服役囚の遺体は、死んだ動物のように山の中に打ち棄てられた。埋葬しないのは朝鮮の文化に反することであったにもかかわらず。

・妊娠して刑務所に入ってきた女性は注射を打たれ、強制的に堕胎させられた。

・第1号「教化所」では、毎週自己批判とプロパガンダの集会があった。これは文字どおり「再教化」の集会であった。服役囚は金日成の年頭の教示を暗誦させられた。覚えられなかった者は罰せられた。暗誦を拒んだ男性は公開処刑された。

・崔さんに付き添われた女性は、出産誘発剤を注射され、それからまもなく出産した。しかし崔さんは、母親の目の前で、赤ん坊が濡れたタオルで窒息死させられるという恐ろしい光景を目撃することになった。母親は嘆きのあまり、気を失ったという。

・赤ん坊を抱き上げ、毛布にくるもうとしたとき、警備兵が赤ん坊の片足をつかみ、大きなブラスチックの箱に投げ入れた。

・赤ん坊でいっぱいになった箱は屋外に埋められたと、あとで元収監者24は知らされた。

・三度目に立ち会った赤ん坊は早産で、トウモロコシほどの大きさしかなかった。四人目の子供はもっと小さかった。彼女は赤ちゃんをそっと箱の中に寝かせた。翌日も早産の赤ん坊三人の出産に立ち会い、再び箱に入れた。箱に入れた赤ん坊たちが夢に出てきて、彼女はうなされたという。

・職員が通りがかり、箱の中の赤ん坊がまだ二人生きているのを見ると、頭骨の柔らかい部分にハサミを突き立てた。元収監者24は、われを忘れて職員に向かって叫んだが、職員が彼女をひどく蹴ったために、気を失ってしまったという。

穏城に初めて連れて行かれたとき、人びとが骨と皮ばかりに痩せ細っていたため、彼女は幽霊を見ているような気がしたという。トウモロコシの汁を器に半分しか与えられなかったため、彼女も五週間で五キロ痩せた。

・元収監者25は、妊娠した女性には食事も水も与えられず、出血させるためにお腹を蹴られているところも目撃したと語った。一度連れ去られて出産誘発剤を注射され、農浦に戻されてきた女性もいた。分娩室で四人の赤ん坊が産まれたが、隣の備品室の編み籠に入れられ、ビニールで覆われて死ぬまで放置された。

警備兵にレイプされたり、性行為を強要されて妊娠した女性の殺害についての報告もある。

・侖春植氏は、二〇〇〇年半ばに新義州の保衛部で四人の妊婦が強制堕胎させられたと報告している。

・元収監者21は、九九年末に穏城の人民保安省で、赤ん坊が二人殺されたと報告している。

・元収監者24は、二〇〇〇年一月に南新義州、白土里の人民保安省の「道集結所」で七人の赤ん坊の出産に立ち会ったが、すべて殺されたという。

・元収監者25は、九九年末に清津、農浦にある人民保安省の「道集結所」で四人の赤ん坊が殺され、他の六人の妊婦も強制堕胎させられたと報告している。

・元収監者26は、二〇〇一年五月に清津、農浦の「道集結所」で三人が強制堕胎され、七人の赤ん坊が殺されたのを日撃した。

・崔ヨンフアさんは、二〇〇〇年半ばに南新義州の「道集結所」で赤ん坊の出産に立ち会ったが、そのうち三人は産まれてすぐに殺された

・元収監者8は、二〇〇〇年半ばに清津、農浦の「道集結所」で六人の強制堕胎を目撃した。

・元収監者9は、二〇〇〇年半ばに穏城の「労働鍛錬隊」で十人の強制堕胎を目撃した。


これらの残酷な仕打ちを現在進行形で行っています。

生まれたばかりの赤ん坊をプラスチック箱に投げ入れ、柔らかい頭蓋骨にハサミを突き立てて殺すくだりは想像するだけで涙が出ます。

なぜ平和を愛するリベラルたちは声を上げてくれないのでしょうか?

ヘイトスピーチでは待ってましたと言わんばかりに全国でデモが行われ、色んな団体が出来てせっせと寄付金集めをしています。素晴らしいことですが、ヘイトスピーチなど水素原子にしか思えないような悪逆非道なことを行っている連中が隣にいるわけです。

脱北者という生き証人もいるのに、それらの人は世間から注目されることもなく、日々の生活に汲々とされています。

ヘイトスピーチごときで騒ぐくらいなら、これらの人々を支援する方に力を注ぐべきでしょう。平和を愛するリベラルがいかに口だけの上っ面な善意しか持ってないかが証明されているようなものです。

リベラルの無知と残虐性が、「そこまで言って委員会 2016年11月27日」の田嶋さんの発言に表れています。

「日本も北朝鮮と国交回復してみんなで仲良くなればいい」
「そしたらミサイルもいらなくなる、拉致されて人も帰ってくる」
「とにかく平和になれば人権も回復されてくるでしょう」

凄いですね、日朝国交正常化すればすべてが解決するらしいです。

逆に聞きたいのですが、北朝鮮と国交がある国なんて大量にありますよね?

それで北朝鮮は変わったのでしょうか?

いまだに移動の自由もなく、海外旅行も好きにできず、体制批判したら親族丸ごと収容所送りです。

日本や韓国以外にも拉致被害にあった国はありますが、国交のある国で拉致被害者が帰って来た国があるのでしょうか?

日朝国交正常化で問題がすべて解決するなど嘘っぱちです。

ミサイルも核も拉致も、すべての問題が解決するとしたら北朝鮮の体制変更でしょう。

脱独裁にならない限り、問題が解決することはありえません。

なんだかんだで、残虐な独裁体制を擁護するのがリベラルのありえないところです。

保守も保守です。

憲法9条改正も、これらの悪逆非道な行為を力づくでもやめさせるんだ!という意思でもって改正するなら私は大賛成します。中国の脅威も、共産党が中国人殺戮をまた始めたら、力づくでも止めるんだ!というくらいの気概を持って改正を主張してくれるなら大賛成です。

ですが、押し付け憲法だー!日本の名誉と誇りがー!などという理解不能の理由では賛成できません。ましてや大東亜戦争は聖戦だ!などというありえない主張を振りかざされては、またアホな戦争を始めるのではないかと不安になります。

愛国馬鹿は自分の趣味を押し付けるのはやめて、隣の殺人鬼暴君を取り締まるという、人として当然の義務を果たすことに集中してもらいたいです。

仮に警察のいない世界で、隣りの家に住んでいる人が平気で子殺しをし、妻に暴力をふるい、我が家に銃弾を撃ち込んでくるとしたら、なんとかしようと思いますよね?

正義の味方面して助けようと思っているわけではなく、隣りに狂人が住んでてこちらを威嚇しているのですから対抗しなくてはならないでしょう?というだけです。

人権問題を解決するということは、隣に恐怖を感じなくてすむようになる、ということです。

いい加減、北朝鮮のありえない虐殺行為に恐怖を感じるべきでしょう。

北の収容所の実態を知れば、国家の名誉と誇りも、平和も人権も、すべてどうでも良くなるほどの残虐さです。はっきり言ってランクが違います。ホロコーストが子供のままごとに思えるほどです。この現在進行形の悪逆非道にまったく注目が集まらないことに愕然とします。

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