韓国の教科書分析 北朝鮮に対する警戒感が皆無

 

 韓国の歴史教科書も、日本の朝鮮学校と同じ問題点を抱えています。つまり、脱北者の証言という無視できない事実を一切教えていない。これがすべてでしょう。脱北者の証言を知れば、いかに警戒感のない平和統一が危険かが分かるはずです。

 北朝鮮についての記述でありえない箇所を引用します。
『検定版 韓国の歴史教科書』P382~385

 まずは、この章で使われている写真を抜粋してみましょう。北朝鮮に対する警戒感が皆無の写真にあきれ返ります。

北朝鮮に対する警戒感が皆無1

 まず出だしがこれです。牛連れて北朝鮮に行ったから和解の雰囲気が生まれたと言っています。驚愕のメルヘン思考です。人間を家畜化する強制収容所に入って、現実を直視させた方が良いと思います。

 

北朝鮮に対する警戒感が皆無2

 お次は笑顔の主席様です。あ、いけない、「敬愛する主席様」でした。この「敬愛する」が抜けると数か月の労働に従事することになります。恐ろしい社会体制ですが、そんな警戒感は皆無の教科書です。

 

北朝鮮に対する警戒感が皆無3

 国旗が仲良く並んでますね!と友好的な雰囲気があふれている教科書です。人間を家畜化する拷問収容所のことはスルーしてますが、本当に大丈夫ですか?

 

北朝鮮に対する警戒感が皆無6

 お次は金大中と金正日のツーショット写真です。朴正煕大統領が、軍国主義の悪魔のように書かれているのに比べ、金大中大統領の描写は実に対照的です。さすが北朝鮮にとって都合が良い大統領は、これでもかとほめあげられております。この金大中時代から、一気に左傾化が進んだと言っても過言ではないでしょう。韓国にとっては北朝鮮に魂を売った、とんでもない大統領と言って良いのではないでしょうか?

 

北朝鮮に対する警戒感が皆無5

 お次は歴史に残る従北大統領の盧武鉉閣下です。北朝鮮との平和のために大変貢献した、素晴らしい大統領だと書かれています。恐ろしいのは、この時期には脱北者の証言から、無視できない強制収容所の実態が明らかになっていたはずです。それなのに、のんきに軍事境界線を歩いて通過したと喜んでいます。戦慄を覚える教科書です。

 北朝鮮に対抗した、朴正煕大統領への批判もしっかり行われています。

朴正煕政府政は反共を国是に掲げ、強力な反共政策を実施した。
北韓は対南革命戦略として武装スパイを送り込むなど対南挑発を行った。
南北韓の一歩も譲らない対決は、結果的に長期執権体制を築くのに利用された。

 凄いですね、朴正煕が強圧的だったからそれに対抗して北朝鮮も対抗したんだと言いたいらしいです。朝鮮総連の幹部が、万景峰号に文世光を連れ込んで、洗脳してヒットマンに仕立てあげ、妻を暗殺したことは見事にスルーしています。

 それにしても、この辺の責任転嫁のやり方が、アメリカが圧力をかけるからそれに対抗して軍事力を増強するしかなく、その結果300万人の餓死が発生したんだと、いけしゃあしゃあと言う北朝鮮や日本のリベラルとかぶます。朝鮮学校の教科書で、すべてを米帝のせいにして責任転嫁する書き方とそっくりです。

 あとは色んな合意や共同声明を取り上げていますが、すべからく都合の悪い条文を削っています。

北朝鮮に対する警戒感が皆無7

 この合意書の全文を、Wikiから見てましょう。南北基本合意書より。

 まず省略されている2条ですが、「南と北は相手方の内部問題に干渉しない。」です。
北は思いっきり韓国にスパイ送り込んできてますし、大いに教育界とメディアに浸透工作をしかけてきてます。船沈めたり、核威嚇したり、そういう挑発も当たり前のようにやってますよね?

 次は4条ですが「南と北は相手方を破壊・転覆する行動をいっさい行なわない。」です。

まったく守ってませんね。

 7条もウケます。「南と北は互いの緊密な連絡と協議のために、この合意書発効後3カ月以内に板門店に南北連絡事務所を設置・運営する。」 見たことないですね。あるのかもしれませんが、緊密な連絡と協議など見たことも聞いたこともないです。

 9条など笑うしかありません。「南と北は相手方に対し武力を使用せず、相手方を武力で侵略しない。」 完全に守られていませんね。つまりとっくの昔に破綻している合意書です。
教科書で取り上げるのも良いですが、この合意はとっくの昔に破られていて、意味のないものです、と教えるべきでしょう。

 第一条の「南と北は互いに相手方の体制を認定し尊重する。」や、第三条の「南と北は相手方に対する誹謗中傷をしない。」が有効かのように思わせて、非人道的な強制収容所に対して文句を言ってはいけないと思わせたいのでしょう。これぞ北朝鮮流、思想誘導、情緒形成教育のやり方そのものでしょう。

 まだまだあります。6.15南北共同宣言も操作されて書かれています。

北朝鮮に対する警戒感が皆無8

 省略されている第三条がすごいです。

「南と北は今年の8・15に際して、離散家族、親戚の訪問団を交換し、非転向長期囚問題を解決するなど、人道的問題を早急に解決していくことにした。」

 絶対に省略してはいけない条文だと思えます。人道的問題には触れさせたくないようです。脱北者の証言が一切取り上げられていないことからも、この教科書が断固として北朝鮮の強制収容所に目が向かないようにコントロールされていることが分かります。

 第一条も言わんとしていることは、アメリカは関わるな、ということでしょう。危険極まりない宣言です。北朝鮮の手先としか思えない某在日の知識人の方も、よくこの6.15共同宣言を思い出そう!と書いていることを思い出しました。はっきり言って、こういう共同宣言を常に踏みにじって来たのは北朝鮮なわけです。それを書いて子供に教えなければ嘘でしょう。そうしないのが韓国の義務教育の実態です。恐ろしいほどに北朝鮮に対して擁護的です。

 そして、最後の「探究活動」というページで、「望ましい統一方案は何なのか、討論してみよう。」という設問があります。この教科書から得られる情報だけでは、望まし統一方案など未来永劫出てこないでしょう。脱北者の証言をしっかり心に刻んでいれば、下記は絶対に譲れない条件なはずです。

  1. 人間を家畜化する強制収容所の閉鎖
  2. 打ち捨てられた遺骨を掘り出し、慰霊碑を建てて供養する
  3. 強制収容所の実態を明らかにし、二度と繰り返さないと子供の教育に反映する
  4. 親子や友人、隣近所とのつながりを粉々にする、密告制度と相互批判をやめる
  5. 首領様を非難しただけで、犯罪者扱いすることをやめる
  6. 公開銃殺をやめる
  7. 今までの残虐な弾圧を、北朝鮮人民に謝罪し、二度と繰り返さないと誓う

 これができない限り、統一など不可能でしょう。東西ドイツの統一が可能だったのは、東ドイツが北朝鮮ほどには狂っていなかったからです。スパイと秘密警察くらいで、人間を家畜化するほどの残虐性はありませんでした。だから統一できたのです。

 北朝鮮と韓国はまったくもって前提条件が違います。行き来が自由になって、仮に山奥に迷い込んだら白骨死体がゴロゴロでてくる。それが北朝鮮です。その事実を心に刻んで、それを飲み込んで統一するなら良いですが、それを無視して統一などできないはずです。

 東西ドイツの事例などまったく参考になりません。脱北者の証言を聞けば、そう確信できます。北朝鮮は、西側諸国が、自分たちの残虐非道な行いを許すわけがない、としっかり理解しています。賭けてもいいです。彼らの頭の中には、殺るか、殺られるかしかありません。なぜならそれだけのことを、自国民にしてきたからです。『北朝鮮 絶望収容所 (ワニ文庫)』を読めば分かります。メルヘンな思考に根差した、平和統一などはありえないと肝に命じるべきでしょう。この教科書からあふれ出ている、無警戒極まりない統一論ほど危険なものはありません。

 これが韓国の歴史教科書の現実です。無視してはいけない事実が書かれていない。日本の朝鮮学校と同じ問題を抱えています。この教科書の採用率がどの程度か分かりませんが、現場の教師が書いた教科書がこれです。仮に、政府から「この教科書を使え」と言ったとしても、言うことを聞かない可能性が高いです。

 このままでは遅かれ早かれ、韓国は独裁国側に取り込まれてしまうでしょう。義務教育を抑えられては、無限の兵站を持つ敵と戦わされるようなものです。いつか負けてしまうでしょう。

 韓国の赤化統一という悪夢は阻止せねばなりません。在日帰還者9万3千人の悲劇を繰り返してはなりません。もう十二分に犠牲を払いました。これ以上は必要ありません。

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