『北朝鮮 絶望収容所』 蚤の血を吸い、雑草を食べる、人間を動物にまで貶める

北朝鮮を語る上で、絶対に読まなければならない本です。これを日本全体で共有しない限り、日朝国交正常化はありえません。

国交を、ご近所づきあいに例えてみましょう。

隣人のチュチェ家は、己の子供を酷使し、逆らえば容赦なく暴力をふるい、ろくに食事もあたえず、子供は生きていくために庭に生えた雑草を食べたり、ネズミやミミズを生のまま食べるほどの苦しみを与えられている。

さらには父の金さんは好き勝手にふるまい、食事もたらふく食べている。信じがたいことに、隣人の韓国家や日本家に対して、ロケット花火を庭へ撃ちこんだり、「ダイナマイトでお前の家を破壊できるぞ!」と脅迫してくる始末。

さぁこの隣人と仲良くご近所づきあいしましょう!!=日朝国交正常化しましょう!!

まぁ無理ですね。どう考えても。

こちらに対する脅迫に目をつぶったとしても、チュチェ家の子供を殺しまくっている事実と、それをアメリカ家のせいにして自分は何も悪くないとすっとぼけているようでは恐ろしくて交流など不可能です。

その恐ろしい子殺し=自国民殺しを、 『北朝鮮 絶望収容所』から紹介します。 文庫版 P198~200より引用します。

これが北朝鮮という国家が主導して行っている、悪逆非道の犯罪行為です。これが日本のメディアでまったく注目されていないことに戦慄を覚えます。

 

蚤の血を吸うまで人間を貶める

拘留所に入れられた政治犯たちは月に一度、屋外に出て日光浴をする。警備隊本部と拘留所とは背中合わせになっているので、日光浴をする彼らの姿をしばしば見かけた。

誰が男で誰が女か、拘留所では全員剃髪にされるので判別しづらいが、着ている服と胸を見て男女を区別した。長いあいだ、飢えと執拗な鞭打ちに苦しめられた彼らの姿は人なのか獣なのかわからないほどだ。剃った青白い頭がいくつもいくつも、束の間の日の光の下に並んでいた。

金串でひっかかれたのか、顔や喉、手足など、傷ついたところには膿がたまっている。多くの者は疲労困憊と拷問による負傷で歩くこともできず、犬のように四つんばいで這い、着ている服は血と膿だらけで悪臭を放っていた。

日光浴をしながら蚤を捕まえる彼らは、爪でつぶした蚤の血を吸っていた。自分の血が惜しいのか、飢えを癒そうというのか、男といわず女といわず、黙々と蚤の血をすすっている彼らの姿はあまりにも哀れであった。

武装した戒護員の監視の視線が逸れた一瞬のすきに、一人の政治犯が近くに生えていた雑草をむしり取って囗の中に入れ、ごくりと飲み込んだ。飢えが人間を獣に変えるのである。ある者はむしり取った草をあたふたとポケットに隠す。他に食べ物がないかと周囲を見回すのだが、食べるものなどあるわけがない。

わずか三十分間の日光浴がすむと、戒護員の「立て!」の号令に、四本足で立って、追い立てられるようにして拘留所の中へ這いずりながら入っていく。日光浴とは、ただそれだけの行事なのだ。

ある日、日光浴をしているときに、五十歳前後の政治犯が草をむしり口に入れたのを、振り向いた戒護員に見つけられてしまった。

戒護員が、
「老いぼれ犬め!」
と怒声を上げて、AK58式銃の銃床でその政治犯の下顎を力まかせに殴り上げた。

歯が折れ、顎を砕かれ、政治犯の口から血が流れ出た。口を押さえ這って逃げようとする政治犯の脊髄めがけて、戒備員は銃床をすごい勢いで振り下ろした。

ゲーッという悲鳴にもならぬ声を発して政治犯は腹這いに崩れ落ちて、そのまま動かなくなった。

「立て! 立て!」

立ちようのない政治犯の頭を、なおも戒護員が靴で蹴りつける。仰向けに転がった政治犯の鼻と囗からは噴水のように血が吹き出し、血まみれになった顔面にはむきだされた白目が虚空をにらんでいた。

戒護員は何ごともなかったように、怯えおののく他の政治犯を追い立て、拘留所の中に入っていった。しばらくしてから戒護組長と銃床で殴つだ戒護員が出てきたが、二人はすでに息絶えている政治犯の脈拍を取っただけで、そのまま行ってしまった。

次に出てきた戒護一課の中佐(監房指導員)も、単に政治犯が死んだことを確認しただけだった。死体はカマスでぐるぐる巻きにされて、カラス(新型の五トントラック、ボディが一面黒く塗られているのでこう呼ばれている)の荷台に放り込まれ、カラスは南夕地区の方向に走り去った。

南石地区の山中には秘密処刑所がある。そこには、死体処理施設も整っているというわけだ。

その日の夕方、政治犯を殴り殺した戒護員は囚人管理の不手際を少しばかり批判されただけで、翌日は何ごともなかったかのように拘留所での勤務についたのだった。

北朝鮮 絶望収容所 (ワニ文庫)』 P198-200

人間を動物にまで貶めるのが、北朝鮮の強制収容所です。日光浴に出るのに、四つん這いでしか動くことができません。傷と膿だらけで悪臭を放ち、そのままの状態で治療もされず、風呂に入れることもありません。暴力と飢えで人間をここまで貶めます。飢えのあまり、蚤の血を吸い、その辺の雑草をむしっては食べます。それを戒護員に見つかると、容赦ない暴力を加えられ、そして死んでいきます。死体は車にのせて、どこぞに埋められます。

図説 北朝鮮強制収容所』から一番近いイメージの絵を引用します。

草をむしって食べる

 

カラス呼ばれている、死体運搬トラックです。こうやって物のように積み上げられ、捨てられます。こちらは『北朝鮮全巨里(チョンゴリ)教化所―人道犯罪の現場』から写真を引用します。

人間を動物にまで貶める2

これが北朝鮮の政治犯収容所の実態です。これがメディアに一切取り上げられない、ありえない実態です。はっきり言って、嫌韓だの反中だのどうでもよくなるほどの残虐さです。日本の名誉と誇りも吹き飛びます。

日本のメディアは、どうでもいいことで騒いでいないで、この実態をもっと報道すべきだと思えます。しかし、そのような報道はされません。拷問を受けて、半死体にまでなった人がずっと活動していますが、まったく注目されません。残念でなりませんが、愚痴を言っていても仕方ありません。こうやってネットで発信し続けることで、少しでもこの実態が広く知られることを願うばかりです。

信じがたいのは、まさにこの非道をやっている最中に、その横で朝鮮学校の子供を平壌に送り込み、この世の地獄を作りだした独裁者を称える公演をやらせていたことでしょう。

2012年から2016年のものを編集した動画ですが、この朝鮮学校の子供たちで組織された芸術団の公演は、1987年から2015年を除いて毎年行われています。

つまり、90年代に大量の餓死者が出ていたときもこれをやらせていたことになります。

何も知らない子供に対し、祖国をぐちゃぐちゃに破壊し、朝鮮人を容赦なく殺戮してきた相手を愛する教育をする。これほど残酷な教育はないでしょう。

この教育のせいで、アイデンティティクライシスに苦しんでいる卒業生の言葉を紹介します。

私がぬくぬくと朝鮮学校に通い、北朝鮮への修学旅行で贅沢な飲み食いと観光を楽しんでいたその同じ時間に、飢えと拷問に苦しみ、人間としての最低限の自由や権利を完全に奪われた生活をしていた人々が数多く存在したと分かった時の衝撃から、私は目を逸らしたくないのです。自分たちが修学旅行で見た風景は、限られた上位数パーセントの特権階級の世界であったことを、その裏で苦しみあえぐ人民の現実を、人権侵害の現状を、朝鮮学校では決して教えはしないのです。

『拉致と真実 第9号』 P15 朝鮮学校修了生 リ・ナナ 

朝鮮学校は一刻も早く北と手を切り、在日一世たちが必死の思いで作り上げてきた民族教育を地域のコミュニティに返すべきでしょう。

ありえない朝鮮人虐殺をしてきた相手に毎年のように子供を渡航させ、自分の腹心を機関銃でミンチにして殺すような処刑をする狂人に、子供の命を預けるなどありえない暴挙です。

アムネスティや国連人権委員会は、子供の命を危険にさらす深刻な人権侵害について日本政府に対し、子供を無条件に出国禁止にするなど子供の保護をするよう、勧告を出すべきでしょう。

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※過去記事をUpdateして再掲載

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