廬武鉉政権の二の舞になりそうな南北外交

北朝鮮からの訪朝要請を受けた文在寅大統領。本当に行くかは未知数ですが、どうやら本気で「行きたい」ことは間違いなさそう。

もし仮に訪朝したら、文在寅が金正恩と一緒にレッドカーペットを歩き、手を高々一緒に上げるショッキングな映像が見れるかもしれません。

下の写真の廬武鉉と金正日が、文在寅と金正恩に差し替えられるわけです。

 

本当にそんなことになったら世界中がドン引きすること間違いなし。

廬武鉉政権時代には、すでに脱北者の証言から深刻な人権弾圧の実態が知られていたわけですが、それを無視して金正日と握手。血塗られた手を笑顔で握れる神経。同じ民族を強調するわりには、同族同胞を殺しまくっている相手と握手するんだから笑えない。

文在寅大統領も同じ道をズンズン進んでいます。米国と日本がそっちは地獄だからやめとけと必死で止めてるのに、まぁ聞かない。

米国が脱北者をどんどん表舞台に招き、最悪な人権蹂躙を行う北朝鮮体制を非難しています。

その中で文在寅大統領が訪朝し、金正恩と握手して友好ムードを演出したときの衝撃は計り知れません。

もちろんどこまで本気かは不明です。

五輪期間中だけ大人しくしてくれれば良いというスタンスなら良いのですが、今後も宥和ムードを維持して、あの手この手で北に金を流しそうなのが恐ろしいところ。

北朝鮮としては対話を続けようとするでしょう。

なにせ対話中は空爆されるリスクが減るわけですから。

何かスポーツイベントがあるたびに南北合同チームの提案を、”韓国側から”言わせて北が応じるという形を取りそうです。

直近では6月のFIFAサッカーワールドカップがあります。この時も平和攻勢をしてくることでしょう。

五輪が終わって、韓米軍事演習が行われた後に緊張が増すでしょうが、そのあとに緊張緩和だとワールドカップでまたまた統一旗がお目にかかれるかもしれません。

まぁさすがにサッカーワールドカップでは別々のチームで出るでしょうが、入場行進くらいは統一旗を一緒にもってやりそう。

韓国戦でも北朝鮮戦でも、国旗と一緒に統一旗もった総連屋さんが大挙して参加することでしょう。

サッカーワールドカップ期間中は、戦争はやめようとなります。その間、軍事攻撃を受けない北朝鮮は体制を維持できます。

他にも選挙がある期間は避けたいと思いますから、その間は軍事オプション実行の確立は減る。

米国、日本、韓国の選挙があるとその間、北朝鮮が空爆される懸念は減ります。

よく韓国の選挙前後に北朝鮮が挑発をしてきて、選挙結果に影響を与えることを”北風”と呼んでいます。

ただ単に反撃される懸念が小さいから挑発してくるだけでしょう。

選挙終わるまでは何もできないから大人しくしてくれ、という相手の弱みにつけこんでるだけですね。

五輪が終わった後が米国から軍事攻撃される可能性が高まりますから、北朝鮮はかなりの友好姿勢を演出してくるでしょう。

「外交交渉のチャンスが来ているんだから軍事攻撃はストップすべし」と思うのが当たり前。その辺を北は見透かしています。

国威発揚的な軍事挑発は、韓国の地方選とFIFAサッカーワールドカップがある6月直前かその最中にやると思います。

何せその間は、「無事にイベントごとが終わるまで大人しくしてほしい」と世界中の人が思っているわけですから。

仮に米軍が空爆でもしたら北朝鮮に無関心な人たちなんて「なんで俺たちが楽しみにしているサッカーワールドカップ中に軍事攻撃なんかするんだ!米国のアホっ!」くらいにしか思わないでしょう。世の中そんなもんです。

それにしても文政権の親北路線は凄い。南北融和ネタはレームダック化した後に、大統領個人が最後にやりたいことをやってやろうと、政権末期にやるパターンが多いのですが、高支持率中にやりそうなのは文在寅大統領が初かもしれません。

まぁ頭ごなしに否定はしません。

訪朝し、堂々と「収容所閉鎖しろ、連座制と密告制廃止しろ、移動の自由を認めて北朝鮮国民が海外に出れるようにしろ」と要求すれば良いと思います。それが実現されるなら”核廃棄”ではなく”核凍結”で妥結するのもありかもしれません。

それ以外にも、北朝鮮から韓国や日本、米国へ留学する生徒を増やす。韓国・日本・米国向けに出稼ぎ労働者を受け入れるなんてのもありだと思います。

ただし、給与のルートを北朝鮮労働党経由ではなく、労働者個人の手に渡るようにすることが絶対条件です。

後で取り上げられるでしょうが、”北朝鮮政府から支払われる”のではなく、”北朝鮮政府から取り上げられる”という形に変わるのは大きな転換になります。

いくら好き勝手弾圧しているからと言っても、北朝鮮政府にとって人民から強奪するというのは大きなストレスになります。

北朝鮮の閉鎖性や暴圧体制を崩すような交渉を、北朝鮮に乗り込んで文在寅大統領がやってくれるならそれはそれで喜ばしいことだと思います。

向こうが断れば「そうですか。じゃあもう米国の空爆を止められないですね。後は好きにしてください」と突き放すくらいの覚悟を示せば良いと思います。

それくらいやれるなら文在寅政権の訪朝も意味があるでしょうが、さてどうなるか。

とにかく北朝鮮から何も得られないうちに、対北圧迫を緩和するような真似はしないよう祈るばかりです。