盧武鉉政権時代と同じ道を歩む文在寅政権

盧武鉉時代にあった「イラク派兵延長する」と言いながら、国内では「2007年から兵力を大幅削減する計画」を発表(=イラク派兵を維持する能力を喪失)するという二重基準で信用を喪失していたわけですね。

これを現在で言えば、文政権が繰り返し「米韓の強固な関係」をアピールしていながら、米韓合同軍事演習はどんどん縮小し、米国からの駐留米軍の費用負担要求は拒否し、米国議会やシンクタンクから懸念噴出状態と同じです。

「ヒラリー・クリントン民主党上院議員でさえ「韓国が今のような輝かしい経済開発を遂げるのに、米国は大きな役割を果たしたが、今の両国関係は歴史の健忘症と言えるほど認識が足りない」と厳しく指摘している」という部分は、韓国与党議員がナンシー・ペロシ院内総務の発言を都合よく曲解して公言し、ペロシ院内総務の怒りを買ったのと似ています。

アメリカ人からまだ敵対的な国だと韓国が思われているわけではありませんが、それも今後、米国と歩調を合わせて北朝鮮への制裁履行をやるかどうかで、どう転ぶか分からなくなります。

まさか11日の韓米首脳歓談で開城工業団地と金剛山観光を主要議題に持ち出さないだろうとは思いますが、「感触を得るため」などと言いながらオフレコでこの2件について聞いてみるくらいはやりそう。

その結果何も起きなければ良いですが、「あれだけダメだと言っているのにまだ言うか!」と怒りを買う可能性もあります。

11日の韓米首脳会談も、文在寅大統領は北朝鮮問題を中心に話すつもりでも、米国トランプ大統領は対韓貿易赤字の解消などの通商協議や、在韓米軍の駐留費負担の話を持ち出してくるかもしれません。

そうなったら大変。

協議の主要議題がそもそもかみ合わないという衝撃の首脳会談になってしまいます。

韓米で共同声明が出せれば良いですが、下手したら別々に首脳会談についての声明を発表するという「韓米同盟の瓦解」を印象づける首脳会談になるかもしれません。

韓国の文在寅大統領の強い意志で、11日の米韓首脳会談が決まったようですが、心配なのは確度の高いある程度の見込みや落としどころを持って首脳会談に臨んでいるのかどうかです。

とにかく国内の支持者向けに韓米の強固な結束をアピールするためと、米朝の対話ムードを維持するために行ってるだけに見えます。

国のトップレベルの外交交渉で、当たって砕けろ!というノリで会談をしても痛い目を見るだけ。

本当に大丈夫か?とっても心配です。

米朝ハノイ首脳会談は、米朝の意見の隔たりを実感させてくれました。

11日の米韓首脳会談はどうなるか?

なんとなく、米韓の意見の隔たりを実感させてくれる結果になりそうな予感がします。

韓米の結束アピールをしつつ、「北朝鮮とは対話を通じて非核化と平和を実現する」という中身のない宣言で終われば御の字でしょう。マイナスではないですから。まぁ「で、何しに行ったの?」という感じにはなりますけど。

そうはならず、逆にトランプから在韓米軍の駐留費や通商問題で宿題を与えられて戻ってきたら、文政権の外交惨事となりえます。

そうなれば韓米関係の悪化も印象付けられます。

関係悪化を印象付けることを避けるために、トランプの要求を丸のみしたらそれはそれで韓国国内の自分の支持基盤からそっぽを向かれます。

来年の国政選挙に向けてそれはマイナスでしょう。

考えれば考えるほど地雷だらけに思える韓米首脳会談。

どういう結果になるか見ものです。