同じことを繰り返す対北朝鮮外交

北朝鮮が非核化に前向きな姿勢を示した!

こんな感じの報道が乱れ飛んでおります。

「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使団に対し、米朝対話について「積極的に臨む用意がある」と表明したと明らかにした」

「金委員長が「(米朝対話で)非核化も議題として議論できる」と述べたと説明。さらに金委員長が「非核化の目標は先代の遺訓であり、先代の遺訓に変わりはない」と明言したことが注目に値すると強調」

「北朝鮮は、対話が続いている間は核実験や弾道ミサイルの試験発射など戦略的挑発を再開しないことを明言するとともに、核兵器や在来式兵器を韓国に対して使わないことも確約したという」

期待はしたいですが、どうせ同じことの繰り返しになるだろうな~という諦観をぬぐえないです。

 

なぜか諦観をぬぐえないかと言えば、今後の対話は核オンリーで、北の閉鎖性や人権状況を改善するための対話が期待できないことです。

金正日の時と同じでしょう。

核・核・核!、とにかく核!!

それ以外のことは非核化対話にマイナスだから持ち出すな!となるでしょう。

人権問題は無視されて、めでたく朝鮮人奴隷支配体制は継続します。

 

金正日時代の非核化協議も、結局は韓国から米国の核が撤退しただけでした。韓国は進んで核兵器を半島から出したのに、北朝鮮は核開発を進めて事実上の核保有国となりました。

もはやコメディですよ。自国の安全のために北朝鮮に非核化を要求したのに、韓国の核だけなくなって、北朝鮮の核開発は進展する。なんだそりゃ。

今度も同じことになる可能性が高そうです。

今回の交渉で北朝鮮が目指すのは「在韓米軍の撤退」でしょう。

北朝鮮側のコメントを見てもその辺がうかがえます。

鄭室長は「北朝鮮は韓半島(朝鮮半島)の非核化の意思を明言し、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消されて北朝鮮の体制安全が保障されるのなら、核を保有する理由がないという点を明確に示した」として「非核化問題の協議および米朝関係正常化のために米国と虚心坦懐な対話をする用意があると表明した」と述べた。

「北朝鮮に対する軍事的脅威が解消されて北朝鮮の体制安全が保障されるのなら、核を保有する理由がない」

北朝鮮のやりたいことがよく分かります。

「軍事的脅威の解消」は、米軍撤退でしょう。

「体制の保障」は、人権問題で文句言うな、個人崇拝式独裁統治に文句を言うなということです。

それが実現されるまで、核を放棄しないということです。

無理でしょ、それ。

ホロコーストも真っ青なことをやっているのに、文句言うなと言われても無理ですよ。自分の家の隣で大量殺人やってる人が住んでたら大騒ぎするでしょ。

この非核化交渉がうまくいくかどうかは、現在の制裁を維持し続けることができるかどうかにかかっています。

時間は北朝鮮に有利な面もあれば不利な面もある。

有利な面は米国に届くミサイル開発の時間を稼げること。

不利な面は経済制裁でどんどん苦しくなること。

北朝鮮が交渉に前向きな姿勢を見せてきたのは、後者が大きくなっているからです。現状維持が北朝鮮にとって都合が良ければ対話などしませんから。

そもそも仮に非核化がうまくいったとしても、韓国や日本にとって幸せかどうかは怪しいものです。

あの独裁体制が維持されるのであれば非核化されたところで脅威であることは変わりません。

非核化されても「通常兵器でソウルを火の海にできる攻撃的な独裁国家」であることは変わらない。

どちらにせよ脅威です。

何がしたいんでしょうかね?韓国は。

非核化されたところでおたくの安全保障は改善しませんよ?

核とICBMがなくなることで米国の安全は担保されるでしょうが、韓国の安全は変わらずです。

本来、韓国に脅威を与え続ける北朝鮮の極悪な体制を打倒することが韓国の安全保障を担保する唯一の方法のはずです。

世界中でぶっちぎりNO.1の対北強硬派でなければいけないのが韓国のはず。

それが必死に北朝鮮の代弁者となって米国との仲介をする手下になり下がっています。

朝鮮戦争で共産主義から大韓民国を守るために命を捧げ、漢江の奇跡で今の韓国の礎を築いた先人たちはさぞかし嘆き悲しんでいることでしょう。

(次のページに続く)