恩師「韓鶴洙先生」のことを忘却させ、阪神教育闘争は代を継いで神格化

(※過去投稿を更新してUP)

朝鮮学校の教育が、なぜ洗脳教育なのか?

それは、「教えなければいけないことを教えていない」、からです。

「都合の良い情報しか与えない」ことが洗脳の第一歩と言えます。

大多数は「金正恩元帥様」なんて心から思っていない、というのはその通りでしょう。

ふざけた言い訳です。

ことの本質をまったく分かっていません。

自分たちのよって立つところを築き上げてきた在日一世と、朝鮮学校の先輩たち数万人を虐殺した相手に、「悪感情」を抱いていない時点で洗脳教育が成功している証左と言えます。

「向こうの流儀だしまぁいいや」程度の感情しか抱かず、嘘だとしても「敬愛する金正恩元帥様!!」とソルマジ公演で子供に絶叫させたり、金父子の銅像に頭を下げれることがそもそもありえません。

完璧に神格化されている「阪神教育闘争」と、それとセットになっている「金太一少年」のことはみんな知っていますが、朝鮮学校の黎明期を支えた恩師のことは誰も知らない。これこそが洗脳教育をやっていることの証左でしょう。

『光射せ!第7号』から、大阪の古い活動家や在日同胞なら知らない人はいない、と言われた朝鮮学校の校長先生の末路を紹介します。

 

こういう恩師の末路をきれいさっぱり忘却させ、大阪朝鮮学校の黎明期を支えた恩人を収容所で拷問の末殺した相手を愛するように教育する。本当にありえません。

まぁ北の暴君を愛するまでは無理でも、下記のような思考回路を幼少期から脳内に刻み付ける洗脳教育をしていることは間違いないでしょう。

「北朝鮮が非難される⇒自分が非難されるような気になる⇒だから擁護してしまう」

北朝鮮の狙いはこれでしょう。親北人士養成教育と言えます。

アイデンティティを北朝鮮と固く固く結合させることで、なんだかんだと北の暴君にとって都合の良い発言と行動をしてしまうよう思考回路を刻み付け、めでたく都合よく操作できるロボットにさせられるわけです。

この辺が、北朝鮮式洗脳教育の真髄でしょう。

朝鮮学校に通う子供たちは下記を読んで、なぜ朝鮮学校の先生たちは、このことを教えてくれないのだろう?と思うべきだと思います。

韓鶴洙(ハン・ハクス)先生は拷問で殺された
恩師・韓鶴洙先生をしのんで
大阪市生野区在住  高順玉

謹んで先生のご冥福をお祈りいたします。

どうして先生が殺されなくてはならなかったのですか!

先生は、「反党分子」「スパイ」との汚名をきせられ、保衛部の監獄で独裁者金正日に殺され帰らぬ人となられた。

この憤りをどう抑えたらいいのでしょうか!

大阪の古い活動家や同胞のなかで、先生を知らない人はいません。先生の教えを受けた私たちは、いつも満面の笑顔で「おお、達者かね」と声をかけてくださった、今は遠い先生とのあのころを懐かしく想いだします。

先生に近かった人びとは先生を先輩と呼びます。また、ある人たちは「ソンセンニム」、「校長先生」と心をこめて呼びます。

学校経営のために飛び回る先生の古カバンのなかには、手形がいっぱい詰まっているというので、人びとは親しみを込めて「手形先生」との別名で呼んでいました。先生はみんなから慕われる闊達で包容力のある教育者でした。

みんな先生が大好きでした。

韓鶴洙先生は、日帝時代故郷を追われるようにして渡日、苦学して大阪商科大学(現大阪市立大学)を卒業された。

祖国光復後は、新しい国の建設は後代の教育から興すべしとの固い信念のもと、民族学校の教師、続いて大阪朝校の校長としての重責をまっとうされた。

一九五五年には教職員中央委員会副会長も兼任され、その後は大阪教育会会長として大阪の民族教育の振興に寄与された。一九七〇年代に入ると、朝鮮総連の権力抗争は激しくなり、金炳植は気にくわない幹部に「反党宗派分子」の刻印をおし、次々と排斥したばかりか、祖国訪問団にくい込ませて北へ追放しました。私が民族運動の専任活動家であった一九七一年の初めごろでした。

金炳植は、居もしない「宗派セクト」(注=北朝鮮の言う反党反革命の分派のこと)を摘発するのだといって、大阪総連の活動家会議で「朝鮮労働党史の反宗派闘争」の部分を読み上げ、「これと同じ輩がここにもいる。韓鶴洙お前はちやほやされているが、まるで古ゾウキンのように、あっちに付いたりこっちに付いたりの小者じゃないか」と叩いた。

先生は身動きもせず演壇を見続けておられた。

私はあのときのことを今でも鮮明に覚えています。

あにはからんやその年九月、先生は「教育者代表団」の一員として北に追放され、戻らぬ人となられました。

その後の経緯やご家族の動向については、脱北者・李守一さんの手記をお読みくださればと思います。

私たちはもう弱虫ではありません。遅ればせながら、いまでは何が真実であるのかをよく知っています。北朝鮮の政治犯収容所を取り払い、あの地の民主化の実現こそが、先生の願っておられたことであることをよく知っております。

先生、もう安心され眼をとじてください。
安らかにお眠りくださいませ。
先生の死を決して無駄にしないことをここにお誓いいたします。

2011年5月

『光射せ!第7号』 P128-129

 

  • 大阪の古い活動家や同胞のなかで、先生を知らない人はいない
  • 学校経営のために飛び回る
  • カバンの中には手形がいっぱい
  • 親しみを込めて手形先生と呼ぶ
  • みんな先生が大好き
  • 金炳植に「まるで古ゾウキンのように、あっちに付いたりこっちに付いたりの小者」と罵られる
  • 先生は身動きもせず演壇を見つめ続けていた
  • 「教育者代表団」の一員として北に追放され、戻らぬ人となる

最後の
「先生、もう安心され眼をとじてください。
安らかにお眠りくださいませ。
先生の死を決して無駄にしないことをここにお誓いいたします。」
という言葉など胸が苦しくなります。

本来であればこのことを教え、朝鮮学校の黎明期を支えた恩師が収容所でどのように殺されたかを教え、その廃絶のために何をすべきか?という教育を朝鮮学校で行うべきでしょう。

朝鮮学校のやるべき教育は、上述のように「いまでは何が真実であるのかをよく知っています。北朝鮮の政治犯収容所を取り払い、あの地の民主化の実現こそが、先生の願っておられたことであることをよく知っております」という内容でなければおかしいはずでしょう。

が、そんなことはしていません。やっているのは毎年子供を平壌に連れて行き、常軌を逸したソルマジ公演をやらせ、この恩師の魂を踏みにじる行為です。

あの世でこの公演を見ている韓鶴洙先生はどう思うでしょうか?

確実に言えるのは、今の朝鮮学校を見て、先生は「安心して眠れない」ということです。

そういう疑問を抱く思考回路にさせない。

ひたすら、自分たちは差別されてる。

右翼は悪い奴。

政府は悪い奴。

そうだ!自分たちは被害者だ!!

自分たちは生まれながらの被害者だという怨念に満ちたアイデンティティを植え付ける。

それこそが、「朝鮮学校は洗脳教育をやっている」と非難されるゆえんしょう。

そりゃ生徒も減ります。まともな親なら、わが子に昔の怨念を注入してほしいとは思いませんから。

よく金正日が拉致を認めたことで朝鮮総連に衝撃が走った!という人がいますが、拉致なんかより、北送された在日朝鮮人でもある脱北者の姜哲煥(カン・チョルファン)がもたらした証言の方が100億倍は衝撃が大きかったでしょう。

なぜならこの韓鶴洙先生一家と同じ収容所に入っていたからです。その収容所で帰国在日がどのような扱いを受けていたかが書かれています。言葉にならない残酷な仕打ちを知れば、祖国愛など簡単に消し飛びます。(詳しくはこちら

こういうありえない事実を朝鮮学校の子供たちの目に触れさせないよう、徹底して情報操作しています。

例えば、ネトウヨアカウントを作って、ネット上でひたすら拉致やミサイルを猛プッシュし、排外主義全開の書き込みをさせ、それと結びつけて朝鮮学校を非難させる手法など、北朝鮮と朝鮮総連の基本中の基本のネット戦略でしょう。この手の情報操作をすることで、北の実態には目を向けさせず、自分たちは被害者で日本から弾圧されており、苦しんでいる自分たちに手を差し伸べてくれる祖国(=北朝鮮)という思考回路を形成することができます。

拉致なら「日帝だって昔朝鮮人を強制連行という拉致をしたじゃないか!」と自分に言い訳できますし、ミサイルなら「自分たちには関係ない。そもそも日本にミサイル発射されたら一緒に殺されてしまうじゃないか!」と、この件で朝鮮学校を非難してくる右翼こそがおかしい、自分たちは差別されている!!と言い訳もできます。

すべては、知るべきことを知らないから起きる現象です。

本来であれば、朝鮮学校を作った在日一世や、朝鮮学校の卒業生が北の収容所でどのように殺されたかを教え、いかに金日成と金正日に民族教育がぐちゃぐちゃにされたかを教え、二度と同じことを繰り返さないようにするにはどうすればいいか?ということを教えてこそ在日同胞のウリハッキョを名乗れるはずです。

しかし、そのような思考回路にはさせない。

この辺はさすが北朝鮮ですね。長年人間をモルモットにして思想改造をしてきただけあって、その手のやり口は天才的です。

『光射せ!第7号』から、韓鶴洙先生と家族ぐるみの付き合いをしていた、脱北者の李守一さんがもたらした証言を一部紹介します。

(次ページに続く)

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