李承晩と朴正煕の外交遺産

李承晩の残した外交遺産は韓米同盟でしょう。

朴正煕の残した外交遺産は、日本に「韓半島の合法政府は唯一大韓民国のみ」、と合意させたことでしょう。

逆に言えば、北朝鮮は「韓米同盟」と「韓半島の合法政府は韓国のみ」を破棄させようと色々やってきます。

慰安婦問題や植民地支配、ベトナム戦争や米軍慰安婦などなど、そういうものを持ち出してせっせと日韓関係、韓米関係を悪化させ、日韓基本合意と韓米同盟を破綻させようとするのもそれが北朝鮮の戦略だからです。

この二人の外交遺産を言いかえると、李承晩は韓国の生命線を確保し、朴正煕は挟み撃ちのリスクをなくして北進自由化統一に集中できる体制を整えた、ということでしょう。

 

別にこの二人が1から10まで完璧だと言うつもりはありませんが、人間で例えれば生命を維持し、挟み撃ちのリスクを無くして敵に対峙できる体制を整えたことを過小評価すべきではないと思います。

なぜか従北史観の方々が、この二人のせいで分断が固定化されたと批判しますが、そういう人たちは金日成に韓半島全土を統治されたかったとでもいうのでしょうか?本当に理解に苦しみます。

李承晩の韓米同盟は値千金の外交遺産ですが、李承晩ラインのせいで、100点が70点くらいに減点されてしまうでしょうね。

あのせいでかなり日本の対韓感情が悪化しました。おかげさまで当時は〝韓国系朝鮮人〟と言われてたくらいですから。今じゃ考えられません。(関連投稿:『北朝鮮の記録 訪朝記者団の報告』 近くて遠い国 ―まえがきにかえて― 共同通信社:村岡博人

だいたい朝鮮戦争で全土が蹂躙されたわけです。日本だって米軍に協力して後方支援してたわけです。

正直、北朝鮮と盛大な殺し合いをしたあとで、くるっと振り返って日本をぶん殴るとか意味が分からない。

自分で自分を孤立圧殺したいとしか思えない暴挙です。

そんなことされたらさすがに日本だって怒ります。

共産主義勢力に飲み込まれないよう、補給業務をせっせとやってましたし、機雷除去とかもやってたわけです。なぜか朝鮮戦争特需で日本は韓国の不幸を己の利益にした!みたいな言論がまかりとおってますが、逆に何もしなきゃ良かったですか?と言いたくなります。

アメリカから地球半周して弾薬とか車両とか運んでたら戦争負けますよ?だいたい金払ったのは米軍でしょうに。

アメリカが金払って、日本が補給業務をせっせとこなして、それで韓国が北の侵略を跳ね返せたわけですよね?感謝されこそすれ、恨まれる理由がまったく分からない。

もちろん北朝鮮に恨まれるのは分かります。日本が協力しなければ南進赤化統一が成し遂げられていたわけですから。

つまりは誰が「朝鮮戦争で日本は利益を得た!許せない!!」という恨み節をまき散らしているのか分かろうというものです。どう考えても従北言論人でしょうね。

仮に李承晩ラインがなく、休戦後に「ありがとうアメリカ!ありがとう日本!過去は水に流して自由を侵害する共産主義勢力と一緒に戦いましょう!!」とガシッと手を握っていれば、どうなっていたでしょうか?

まず、帰国事業9万3千人の悲劇は起きなかったでしょう。ほとんどが南出身ですから自由に韓国に行き来できればそもそも北朝鮮になど帰りません。

さらには日本の経済成長に引っ張られる形で、韓国も一緒に高度経済成長期に突入していた可能性が高いです。そうなれば日韓の貿易量もうなぎ昇りです。

きっと「日韓貿易はわしらの利権や~」、みたいな貿易成金の在日商工人がたくさん生まれてたでしょうね。

まぁ「たられば」を言っても仕方ありません。

李承晩のガッチガチの反日イデオロギーが、韓国経済発展の足を引っ張ったのは大きかったと思います。

韓米同盟の締結の功績は大きいでしょうが、経済発展という内政面での功績は上げられなかったのが李承晩が追い出されてしまった根本原因でしょう。

いつまでも豊かになれないと不満がたまって民衆の暴発を招くものです。

まぁ大人しく海外に出ていっただけ、金日成よりははるかにマシです。

金正恩も李承晩を見習って民衆の支持を失ったことを自覚し、大人しく海外に逃亡してもらいたいものです。

そして、「経済発展への要請」という民意を受けて登場したのが朴正煕ですね。

見事に結果出してます。

敬愛する朴正煕大元帥様さまにおかれましては、大韓民国の太陽であらせられます。(byチュチェ式称賛)

千里馬運動だの〇〇日戦闘だの、スローガン掲げて大衆扇動するしか能がない北の暴君はよっぽど悔しいのでしょう。韓国の教育界に浸透工作をしかけ、朴正煕の偉業を徹底して貶めようとしていきます。(詳しくはこちらをどうぞ:韓国の教科書分析 現在の韓国の土台を築いた人を被害者にして貶める

朴正煕が暗殺されずにレーガン大統領が間に合ってれば、ソ連崩壊とともに南北統一はできていたかもしれませんね。

まぁ、維新政治で独裁化した!という非難があるでしょうが、あれは対南工作が執拗に仕掛けてきた金日成と米国のカーター大統領が非難されるべきだと思います。

特にカーターです。マジで米軍撤退させようとしましたからね。

そりゃ準戦時体制という名の挙国一致政治が必要になってきます。外からみたら独裁っぽく見えるでしょうが、戦時体制とはそういうものです。

朴正煕は軍事クーデターで政権をとった独裁者だから嫌い。金日成とは未来志向で対話できる。これがカーターです。意味が分からない。どう考えても逆でしょうに。

北朝鮮に対する警戒感がえらく低い人には、一度政治犯収容所にぶち込まれて地獄を見てこい、と言いたくなります。

少しは脱北者の証言を読んで戦慄を覚えてもらいたいものです。

最低でもこの三冊は読むべきでしょう。

なぜこの暴挙を世界は放置しているのだろう?と疑問に思うこと間違いなしです。

そういう疑問をベースに調べていくと、日韓に対する情報工作力は北朝鮮がぶっちぎりNO.1だと確信できます。

日本の保守言論人の中で、マッカーサー、李承晩、朴正煕、この3者に対する評価を妙に貶める方向へと誘導している人は要注意人物でしょうね。何せ北朝鮮の歴史捏造戦略がこの3者への「敬意と感謝」を破壊し、「無能と独裁」にすりかえて貶めることですから。

日韓の左翼がありえないのはその通りですが、だからといって保守が正しいかと言うと怪しいでしょう。「在日特権」があるかないか?なんてことを大真面目にやってる人なんて馬鹿か工作員のどちらかでしょう。「農協特権」に比べたらミジンコレベルですよ。特権の名に値しない権利なんてどうでもいいです。

話しを戻して、李承晩と朴正煕の外交遺産が今も韓国を守り続けていると言えます。

この二人以後の大統領が小粒に見えるかもしれませんが、それは韓国が成熟してきたと見るべきでしょう。個人に頼る国家体制など脆弱ですからね。

それにしても北朝鮮の執拗な浸透工作は凄い。

「継続は力なり」とはこのことだな、と思わされます。

己のマイナス100万点の悪逆非道はマイナス100点くらいに矮小化し、朴正煕のマイナス3点くらいの失政をマイナス100点くらいに拡大する手腕は見事というしかありません。

見事ですが、誰も幸せにしない最悪な行為です。

北朝鮮労働党や朝鮮総連は、他人の足を引っ張ることに全労力を傾けるのをやめて、身内を幸せにするために労力を傾けるべきでしょう。

自分が幸せじゃないからと言って、他人を不幸せにして満足するなど言語道断の行為です。

 

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