琉球処分は植民地支配だという虚構

沖縄でせっせと差別被害者アイデンティティを啓蒙し、それと比例して琉球人アイデンティティを盛り上げる運動家たちがいますが、韓国や在日コリアンに対して北朝鮮がやってきた自虐史観工作に構図が似ています。

琉球王国時代が平和でみんな仲良く暮らしていたという虚構が琉球独立派の共通認識のようですが大嘘。

一部の特権階級が農民を搾取する超階級社会でした。それが琉球処分(=廃藩置県)で差別と人権弾圧が解消されたのにそのことは完全に無視して断罪する。この辺の構図とそれを支持する民族主義者の情緒は共通しています。

 

琉球王国時代は富む士族と貧しき平民に分かれていた

琉球処分を否定するかそれとも肯定するか、その判断をするためには琉球王国時代の社会を知る必要がある。

琉球王国の身分構成

  <身分>       <戸数>  <割合>
王子             2戸  0.002%
按司            26戸  0.032%
親方(総地頭)       38戸  0.047%
脇地頭親方・親雲上    296戸  0.367%
一般士族      20,759戸  25.79%
平民         9,326戸  73.71%

琉球王国の中でも財産があり、豊かであったのは、王子2戸(O.002%)、按司26戸(O.032%)、親方38戸(O.047%)、脇地頭親方296戸(O.367%)だけであり、事実上琉球を支配していたのは全戸数のわずかO.448%の戸数の士族であった。

士族の戸数は全戸数の26.29%を占めていたが、士族の98%を占める一般士族は王府勤めを待ち望む無禄士族であり、実際に王府に勤めていたのはごく一部であった。多くの一般士族は貧しい生活を送っていた。

琉球王国はわずか0.448%戸の士族が支配している独裁国家であった。わずかの人間たちだけが贅沢な生活をやり、平民は貧しい生活を強いられていた。琉球王国は1609年に薩摩藩に支配されたので、毎年薩摩藩に多くの産物を献納しなければならなかった。

年貢   9000石
芭蕉布  3000反
琉球上布 6000反
琉球下布 10000反
むしろ  3800枚
牛皮   200枚

沖縄の農民は薩摩藩と琉球王府に二重に搾取されていたことになる。そのために琉球の農民の生活は苦しく、蓄えがほとんどなかったので干ばつに弱く、農民は干ばつになるとソテツを食べて命をしのいだ。

それをソテツ地獄という。

琉球王国の農民は餓死者が出るソテツ地獄に何度も襲われ、極貧の生活を送った。

これが琉球王国の実態である。首里城の豪華さは農民の貧困の裏返しであった。

沖縄に内なる民主主義はあるか』P17-19

琉球は一部の特権階級が常民を搾取する独裁国家だった。これが実態です。別にことさら琉球を貶めるつもりはなく、事実は事実として認識すべきだというだけです。

李氏朝鮮の苛烈を極める支配と同じですね。

そして、琉球王国や李氏朝鮮の史料を針小棒大に解釈して、平和で豊かに暮らしていたと捏造歴史を流布する民族主義者の歴史家が跳梁跋扈しているのも一緒。

まぁ昔の国なんてどこもそんなもんです。東アジア諸国の中で、徳川幕府がかなりマシだったというだけの話し。

とにかく嘘はやめてほしいだけ。

韓国や琉球が日本に併合された後の人権弾圧の改善や経済発展を貶めるために、李氏朝鮮や琉球王国をやたらと持ち上げて、素晴らしい国だったのに日本に弾圧されたと妙な被害者意識を扇動する。

こういうのは百害あって一利なしです。

琉球処分の功罪は虐げられた平民視点で見るか、当時の守旧派特権層の視点で見るかで変わります。

沖縄に内なる民主主義はあるか』の著者又吉康隆氏は琉球の日本併合をこう評価しています。

(次ページに続く)