左翼が最も右翼の国 『韓国・反日症候群』

従北情報

1995年出版の黒田勝弘さんの著書『韓国・反日症候群』から、20年前から指摘されているのに、やっと周知されるようになったのかと感慨深い内容があったので紹介します。

左翼がもっとも右翼の国

ところでわれわれ外国人の目には、韓国においては左翼が最も右翼的に見えることがある。その理由は韓国の左翼の基調が「反外勢」という言葉で象徴されるように、一種の排外主義的な民族主義だからだ。韓国の左翼は北の影響から決して抜け出ることはできないのだが、北を見ればこの排外主義はいっそう明らかである。したがって逆説的にいえば現在、韓国(韓半島)における最大の右翼は北の金一家集団であるということも可能である。

これは本当におっしゃる通り。

北なんてガッチガチの保守主義&排外主義集団でしょう。

韓国の左翼も一緒ですんごく排外的です。

むしろ韓国の保守派と言われる人たちの方が、自由を掲げて北と闘っています。

日本で反差別・反ヘイトを叫ぶ方々が、なぜかこの排外全開の韓国の従北左翼と結託するのだから二重基準ここに極まれりという感じですね。

 

さらに逆説的にいえば、韓国では左翼が右翼であったため右翼が十分に右翼たりえなかったといえるかもしれない。右翼が最大の看板であるべき民族主義(あるいは反外勢)において左翼(金日成)に遅れをとっていたからである。では韓国の右翼は左翼に勝つために左翼以上に民族主義的になるべきか。

この問題は難しい。韓国の右翼(あるいは保守派)は排外主義の左翼に対抗するためよく「開かれた民族主義」を主張する。しかし「反外勢」を叫ぶ左翼の分かり易さに比べると「開かれた民族主義」というのは分かりにくい。たとえば対日感情に関する世論調査ではよく「嫌いだが学ぶべき」という結果が出る。これなどは「開かれた民族主義」かもしれないが、日本人にはよく理解されないだろう。

この辺が、韓国の左翼と右翼の対立が分かりにくい点です。

左翼の方が民族主義的なせいで、韓国の保守はパンチが弱い。

右の民族主義者もいるが、金日成は民族の英雄とか言い出す保守団体もいるくらいですから、結果体に右も左も従北路線というどっちも間違いという困った状況になっています。

右翼における排外主義でない民族主義の在り方とは、おそらく自らの民族的よさを再確認し、とくに生き方としての民族文化に依拠した主張ということではないだろうか。民族文化というと左翼はすぐ、韓服を着てケンガリやプクをやかましく叩くことを考えるが、そんなものではない。生き方あるいは生活スタイルのことである。

韓国において右翼を含む保守派にこれまで問題があったとすれば、たとえば海外逃避やぜいたくな生活態度が指摘されよう。とくに前者は右翼としては絶対あってはならないことである。海外亡命や移住は左翼や進歩派にまかせればいい。右翼はどんなことがあっても祖国の地に踏みとどまらなければならない。

右翼とはいわなくても、韓国の保守派ないし体制派の最大の問題点は、困難に直面すると簡単に海外に逃げ出すことだった。いや、困難に直面しなくてもいつでも海外に「保険」をかけるようにして、逃げ出せる準備をしていた。しかし何事につけ「背水の陣」でなければ迫力はないし、ましてや他人に信用はされない。左翼がよく逃げ出したのなら、右翼は逆に逃げてはいけない。それが左翼に勝つ道にもなる。

すぐ海外に逃げる。

これが困ったところ。

保守うんぬんというより、韓国全体がそんな感じ。

中国も一緒ですね。

それならそれでも良いのですが、厄介なのは国内で踏ん張ってきた人たちの努力を評価せず、抗日パルチザン活動という馬賊さながらに、外国で粋がってた連中を神格化してしまうところ。

その最たるものが、日本統治時代を韓半島で生き抜いてきた大多数の朝鮮人を馬鹿にする「親日派清算」ですね。

しょせんは、こういうのも外国勢力の暴挙としか思えない。

金日成は、朝鮮系ソ連人ですし、李承晩も朝鮮系米国人みたいなもんですから。

こういう連中が権力握ると自分たちを自己正当化するために、海外に逃げずに自国で踏ん張ってきた人たちを平気で貶めます。

実に反民族的ですよね。

左翼は普通、貧乏なものである(ただ権力を握ると特権層としてぜいたくに走るが)。その貧乏さが階級的な嫉妬となり闘争心を掻き立てるし、また大衆との連帯意識につながる。したがって右翼が大衆の支持を得ようとするならぜいたくをしてはならない。日本においても「清貧思想」とは本来、右翼あるいは保守派の生活思想である。そしてこの「清貧」は結果的に生活スタイルとしての伝統の良さを再確認することにつながるだろう。

北の金一家政権は依然、健在だが国際的に共産主義は退潮の一途である。一方、韓国では新たな跳躍に向けていわゆる国際化時代が叫ばれ、反日が必ずしも国家利益につながらない時代に入りつつある。そんな中で韓国の右翼は単なる反左翼や反日ではない、存在そのものが人びとの教訓になるような「それ自体としての右翼」として再生することが求められている。

韓国・反日症候群』 P94-96

清貧思想を最も体現していたのは朴正煕でしょう。

韓国国民全体を豊かにし、自分はほとんど私有財産なし。

食事も超質素。

これぞ正統派右翼です。

もちろん北の金一族も、清貧思想を自国民にプロパガンダしていますね。

首領様もご飯を減らして帝国主義勢力の侵略から、我々を守ってくれてるんだ!だから自分たちも貧乏でも我慢しよう!!というプロパガンダですね。

ブクブク太っておいて何をいってるんだかという感じですが、北朝鮮内部にいる人にはそんなことは分かりません。

自国民が餓死しまくっている横で良いもの食って、自分を称えさせる。

朴正煕とは真逆です。

朴正煕時代を「維新独裁」と貶める捏造プロパガンダを、韓国の従北左翼を使って南に対して盛大にやっていますが、理由は簡単です。

自分ができなかったことを全部朴正煕がやったから。

悔しいぃぃっ!!キーーーーッッッ!!!ってなもんですね。

その怨念全開の情緒が、朴正煕叩きに邁進する原動力と言えます。

それに日本の保守がいいように使われているのが残念なところですが、まぁ言われっぱなしで無視するわけにもいかない。

大事なのは、北に都合の悪い論旨で韓国に反論することでしょう。

そうすれば、韓国の従北汚染除去にも役に立ちますし、日本にとってもプラスになります。

ベトナムライダイハンとか、北が韓米分断のネタにしているものに乗っかるのはやめてほしいものです。

そんな暇があるなら、帰国事業で北送された在日コリアンと日本人が、収容所で残酷に殺されたことに注目する方が建設的でしょう。その方が拉致被害者奪還に寄与するはずです。

タイトルとURLをコピーしました