進撃の文在寅:在韓米軍撤退を要求はしないが、撤退を止めもしなければ嘆きもしない

在韓米軍の分担金交渉が決まりましたが(まだトランプが土壇場で署名せず拒否する可能性あり)、有効期限が1年ごとになり毎年韓米同盟が試される危険な仕組みへと変わりました。

文在寅大統領が韓米同盟に対してどのような考えなのか、的確な指摘をしている記事があったので引用します。

 

◆文政権は撤退を黙認か

(中略)

・・・文政権のメンバーの多くが学生運動出身の左派で、駐留米軍そのものに反発してきた過去があり、心情的な面でも負担増を受け入れるとは思えないという見方が強い。韓国の一般市民も「アメリカによるいじめ」には非常に敏感なため、文政権としても弱みを見せるわけにはいかないという内情もある。

とはいえ、文政権のほうから米軍の撤退を要求することは「絶対にない」と、韓国保守派の元安全保障アドバイザー、チョン・ヨンウォ氏はWPに語る。ただ、同氏は「しかし、トランプ大統領がこの問題によって撤退を決めれば、そうした決定を嘆く者は(文政権内には)いないと思う」とも述べている。つまり、米側から撤退の提案があれば、文政権ならば黙って受け入れる可能性があるということだ。

米タフツ大学の朝鮮半島情勢の専門家、ソン・ユンリ氏も、「文氏とそのアドバイザーたち、彼の支持基盤の国民は、公にはどう言おうと、米軍の縮小には無頓着だ」と、文政権は在韓米軍の縮小を厭わないことを示唆(『ザ・ヒル』)。また、同氏は、分担金交渉でトランプ大統領が侮辱的な発言をすれば、政権内や市民の間に大きな怒りと不快感が広がり、「中東以外ではまだ珍しい、大規模な反米デモのきっかけにもなりかねない」と警告する。

行き詰まった在韓米軍負担問題、縮小・撤退の可能性も 日本にとっても試金石

そもそも文在寅大統領はじめ、周りの人間は駐留米軍には否定的。

しかし、文大統領から「米軍の撤退を要求することは絶対にない」。

おっしゃる通りだと思います。

そんなことしたら一般の韓国人の支持が離れますから。

文政権がやっていることは、同盟の義務は果たさず(中国包囲網に加わらず、金も出さない)、米軍のプレゼンスだけ享受しようとするご都合主義です。

そして、もしその都合の良い体制が、米国の反対で維持できなくなるのであれば、それはそれで構わない、と思っているのでしょう。

そこがこの政権の危険なところです。

「米国から撤退の提案があれば、黙って受け入れる」という上述の指摘はその通りだろうと思います。

そして、米国も無理に韓国を守るために駐留を続けるつもりはなさそうです。

 

・・・タフツ大学のソン氏は、『ザ・ヒル』に寄せたオピニオンで、仮に在韓米軍が撤退しても構わないという見解を示唆している。同氏は、「アメリカが同盟から離れるのも自由だし、同盟国を守る義務から解放されるのも自由だ。韓国から離れる選択をすれば、(米国の)安全は確保できるか? アメリカは、核武装した北朝鮮による解放戦争に確実に巻き込まれない選択をするか? そして、アメリカは、統一朝鮮との関係を修復できるか?」と問いかけ、その答えは、ベトナム戦争での米国の選択を先例として、「イエス、イエス、イエス、そしてイエスだ」と全肯定している。

ちなみに、ベトナム戦争では1973年にパリ協定(和平)が締結され、米軍は南ベトナムから撤退。その後、1975年に北ベトナムが当時の南ベトナムの首都サイゴンを陥落させ、共産主義国家としてベトナムを統一した。

行き詰まった在韓米軍負担問題、縮小・撤退の可能性も 日本にとっても試金石

まとめると以下の通り。

  • 韓国防衛の義務から解放されるのは米国の自由か?⇒イエス!
  • 韓国から離れる選択をすれば、(米国の)安全は確保できるか?⇒イエス!
  • アメリカは、核武装した北朝鮮による解放戦争に確実に巻き込まれない選択をするか?⇒イエス!
  • アメリカは、統一朝鮮との関係を修復できるか?⇒イエス!

この答えに危機感を覚えない韓国がヤバイですよね~。

北朝鮮主導で統一されても「I don’t care(気にしない)」と言っているわけです。

特にヤバイのは、核武装した北朝鮮の解放戦争(統一戦争)に巻き込まれない選択をアメリカはするという点と、赤化統一後の朝鮮と関係修復できると言っている点でしょう。

私も同感です。

米国はこういう判断をすると思います。

血盟と言ったところで大昔の話し。

同盟関係を良好に保つ努力を韓米どちらも放棄しているような状態では長くは続きません。

しょせん遠くの国ですしね。

ベネズエラのように米国の裏庭と言われる近い地域での出来事ならともかく、地球を半周するほどの距離にある、遠~くの国が独裁化しても気にしません。

独裁を気にしてたらサウジアラビアとなんか付き合えませんし、今は悪化していますが少し昔の中国との良好な関係もありえません。

「気にしない」というのは言い過ぎでしょうが、米国の都市が核攻撃される危険を冒してでも、北朝鮮による南北統一戦争を邪魔しようとは思わないでしょう。

韓国頑張れ!と応援はするでしょうが、仮に攻め滅ぼされても「在韓米軍撤退を認めたあんたらの自己責任でしょ?」で終わりです。

もちろん韓国も無力じゃありませんし、北朝鮮に負けはしないと思います。

しかしそれも「今のところは」でしかありません。

まぁ縮小までは致し方ないとしても、撤退はなんとか阻止すべきでしょう。

釜山あたりに拠点を移して、小規模でもいいから米軍は駐留しておいてもらう方が韓国の安全保障に役立ちます。

くれぐれも反米感情を炸裂させて一気に撤退なんてことにはしないよう気を付けてもらいたいものです。