進撃の文在寅:任期中に韓米同盟を破綻させる気満々

韓米同盟が軋みを上げています。

分担金交渉が結局合意できず、来年に持ち越されました。

10回やっても合意できず。

これはかなり根深い。

韓国側の認識は「合理的な水準で引き上げようとする韓国に米国が無茶を言ってくる」という水準で、米国側は「米兵が国境を最前線で守っている=命の対価が安すぎる」という認識。

これでは意見の隔たりは埋まりません。

 

韓国の報道も、「ほぼ合意が得られたものの、総額と1、2の争点については歩み寄りが見られなかった」という報道です。大筋で「ほぼ合意が得られた」と言って、交渉はあとちょっとで終わると思わせつつ、「総額と1、2の争点」で違うだけだと国民を安心させています。

印象操作ですね。

「総額」は超大事です。

これがすべての土台です。

AとBが一緒に住む家を建てるのに、部屋数や風呂・キッチンの設備、ガレージや庭の有無で合意できたが、予算負担で合意できていないと言っているようなものです。

予算負担が片方に大きく偏るなら、そもそもの部屋数や家の設備を見直したいと思うのが当然です。

まるで意見の違いはちょっとで、あと少しで合意に至るように報道していますが、何のことはない一番重要な問題が最後に残っただけ。

韓米関係が良好ならまだしも、北朝鮮への前のめり姿勢と米国と相談なしに38度線の飛行禁止区域を北と合意したりしたせいで、米国側にフラストレーションが溜まっている状況です。

米国側も譲歩する気はさらさらないでしょう。

このまま合意できなければ、4/15以降基地で働く韓国人に給料は払わないという通告を出したそうです。

来るとこまで来ましたね。

韓国メディアはまるで大したことないような報道ですが、かなりシャレになりません。

来年の交渉で合意に至ることを祈っていますが、このまま4/15になって無償労働する韓国人が出てきそうな気がしてならないです。

もし韓国が米国の言う通り負担金を1.5~2倍に増やせという要求を受け入れたら文政権の支持率は下落するでしょう。

少なくとも左派の支持者は離れます。

盧武鉉時代にイラク派兵を決めて支持者が離れましたがそれと同じことが起きること間違いなし。

決裂したとしても、いっそ「分担金交渉では一歩も引かなかった!堂々と米国と対峙したぞ!」と国民に見せる方が選挙的にはプラスでしょう。

めでたく韓米同盟瓦解の第一歩となります。

米国もせっかく破綻するんだから米朝交渉の材料にしようとするでしょう。

北朝鮮に、「お前の言う”朝鮮半島の非核化”の第一歩として在韓米軍を縮小したぞ。お前も核申告しろ」くらいは言うはず。

そこまで行ったら在韓米軍や韓米同盟の緊密さを元に戻すことも不可能になります。

私が韓国人ならそんな事態は断固阻止したいと思いますが、日本人的にはその方が対北朝鮮圧迫になるので賛成する以外ない。(参考投稿:もはや韓米同盟がない方が北朝鮮への圧力になる

当の韓国人本人が自国の安全保障を軽く考えてるわけですからどうしようもない。

北朝鮮への融和姿勢は仕方ないとしても、南シナ海で米国と歩調を合わせて中国批判をしたり、対中知財包囲網に積極的に参加するなりして米国との良好な関係を維持できていれば分担金交渉ももう少しマシな状況になっていたでしょうが、そんなことは一切なし。

さんざん韓米関係の強固さをアピールしているにも関わらず、どう考えても同盟関係が悪化しているとしか思えない情報が噴出しています。

特に驚いたのが朝鮮日報のこの報道『ロス経由予定の韓国大統領専用機、米国の許可が必要と知りチェコへ』。

G20に出席するためにアルゼンチンへ向かう経由地にロサンゼルスを検討していたのを急遽チェコに変更した理由が暴露されています。

ポイントは以下のとおり。

  • G20出席のためにアルゼンチンへ移動するルートは、当初ロサンゼルス経由だった。
  • 文大統領の専用機は9月18日から20日まで南北首脳会談のため平壌に行っていた。
  • 原則として文大統領の専用機も180日間、米国入国を禁止する独自制裁の対象となる。
  • 韓国大統領専用機が訪米のたびに対北朝鮮制裁の例外許可を受けなければならないという報告があった。
  • これに韓国側がキレて、ロス以外の経由地を探せと指令が下る。
  • その結果チェコ経由に変更。
  • 後付けの理由として原発セールスが登場。しかし、チェコの大統領は不在で首相が応対。韓国では主人のいない家に訪問した謎の外交と酷評される。
  • この背景として、韓国大統領府は当時、米国が南北関係に関して次々と待ったをかけていることに不満が募っていた。米国も、南北軍事合意書に関して韓国に対し強い不満を表明していた。
  • これについて韓国大統領府の内部会議からは「いくら形式的な手続きだとしても、大統領専用機が毎回許可を受けなければならないのか」という問題提起があった。
  • 一部の参謀は「主権にかかわる問題」「米国はひどすぎる」と激高している様子だった。政務担当だけでなく、鄭義溶国家安保室長ら外交担当も不満の意を表出していた。

韓米同盟の亀裂が広がりまくってます。

韓国政府は否定していますが、本当だとしたら国益より己の感情を優先する愚かな政府だと自ら証明しているだけです。

この程度でキレるなよ。

これが国家の指導層の行動とは情けない限りです。

「お役所仕事だからしょうがないですよね。法に乗っ取って差別なくちゃんと制裁は履行しないといけませんもんね」と言って、事務的に申請すれば良いだけの話です。

「いくら形式的な手続きだとしても、大統領専用機が毎回許可を受けなければならないのか」とキレるようでは話になりません。

ムカついたとしても形式的な手続きなんですから国益を優先して淡々とやるべきです。

チェコなんかに行くより、ロスの韓国系米国人との会合を開いた方がよほど外交的にプラスです。

米国の政治を韓国にとって好ましいものにしたいなら、米国の有権者を動かすしかない。

トップ不在のチェコで国内で脱原発を掲げながら他国に売ろうとセールスするよりよほど韓国の国益にプラスになります。

こういうところが本当にダメダメです。

大韓民国全体の利益より、己の感情を優先する。

こんなのが国政を担っているわけです。

もうどうしようもない。

この調子で任期中に韓米同盟を瓦解へと導いてくれそうです。

とんでもない大統領ですよ。

次期政権で返せる程度の負債に抑えてくれれば良いですが、「最終的かつ不可逆的な韓米関係の破綻」を文在寅大統領が成し遂げてくれそうで心配でならない。

きっとそうなった場合には「米国の横暴」を理由にして、「屈辱的な扱いに甘んじるよりも誇りある孤立を選ぼう!」という感じで誤魔化すでしょうね。

日本は「韓米同盟破綻」「在韓米軍撤退」という可能性を視野にいれた外交・安保政策を考えなくてはならなくなりそうです。