『大阪で闘った朝鮮戦争―吹田枚方事件の青春群像』ただの侵略者の手先

大阪で闘った朝鮮戦争―吹田枚方事件の青春群像』。朝鮮戦争勃発時に、日本の米軍基地にテロを仕掛けた人々をえらく美化した本です。

そもそも大前提が間違っていたのに、そのことを反省してないのが特徴でしょう。

大前提とは、「侵略者は北朝鮮で、被害者が韓国」ということです。

加害者の手先となって、自衛戦争をしている韓国を支援する日本と米国の邪魔をした。

これが歴史の総括のはず。

本当に愚かなことをしたと反省すれば良いのに、自分たちは戦争協力に反対し、平和のために戦ったとテロ活動を正当化するんだから救えない。

 

朝鮮戦争で米国とソ連による分割が諸悪の根源であるかのように言う知識人が多いです。確かにそれも一理あります。ですが、”分断の固定化”に最も貢献したのは金日成による韓国への侵略戦争(=朝鮮戦争)でしょう。

血で血を洗う殺し合いで、憎悪と不信が極限まで高まり、和解が不可能になりました。

仮に戦争がなければ、ドイツのようにこっそり行き来する人や、テレビやラジオも聞く人もいて、ソ連崩壊とともに統一されていた可能性もあります。

少なくとも陸続きなのに完全に往来が途絶えるような今の状態はなかったはず。

そもそも中朝国境では往来が活発に行われているのに、陸続きで同族であるはずの韓国との往来をする人がいないことに驚きます。

それもこれも金日成が仕掛けた戦争のせいです。

米国の責任を問うのもお門違い。

米国がギリギリでソ連と交渉しなかったら、半島全土が共産化していたでしょう。それが良かったとでも言うつもりでしょうか?

武力統一を喧伝する金日成と李承晩。

ソ連は金日成に武器も訓練も行った。

米国は武器を渡したら戦争を始めそうだと危惧して、まともな武器を李承晩には与えなかった。

どちらがより平和的で、侵略的でしょうか?

反戦平和を叫んで、侵略者の手先となったのが吹田枚方事件を起こした人たちです。

これを美化するのは「大東亜戦争は聖戦だった」と美化する人たちと同レベルでしょう。

反米・反李承晩・反吉田を叫んで日本の米軍基地にダイナマイト片手にテロを仕掛ける。軍需物資を送らせないよう電車を止める。

戦争を始めた侵略者のために「反戦・平和」叫んで協力する。

意味が分からない。

本当に馬鹿なことをしてましたね、当時の人は。

この本は2004年出版ですが、この手の情緒の系譜がいまも受け継がれているからやっかいです。

まともなリベラルかどうかは、朝鮮戦争の歴史観を聞くのが良いかもしれませんね。

分断がどうこう言ったり、米国とソ連がどうこう言ったり、日本が分割されるべきだったとか言ったり、ぐだぐだ言い訳じみたことを述べて金日成の罪を問わない人はほぼアウトでしょう。

武力統一という侵略戦争をできるよう支援したソ連と、実際に戦争を仕掛けた金日成が朝鮮戦争のA級戦犯です。

ここを誤魔化して侵略者を免罪するようでは、平和を語る資格はないと思います。