北朝鮮がミサイルを飛ばそうが、「恩着せがましく食糧支援がどうこうほざくな」と言われようが、北朝鮮への食糧支援への意思は揺るぎない韓国の文政権。
感謝されることもなく、文句を言われるだけの善意の支援。
まぁ感謝されたいのは北朝鮮住民からであって、金正恩政権ではないのであればそれも良いでしょう。
ただし、食糧支援をするならするで、やり方が重要です。
くれぐれも国際食糧支援が「将軍様の配慮」にロンダリングされないように気を付けないといけません。
北朝鮮労働党を通すことなく、国連の団体や国際NGO団体が直接北朝鮮住民に食糧を配布する。これが必須条件でしょう。
姜哲煥氏が脱北して日本で記者会見したときに、ちょうど日本からの食糧支援の話があったのでその件で意見を聞かれたところ、「口に入れるまで見届けるべき」と言っていました。
注意すべきことはその時から変わっていません。
韓国の左派政権の危険なところは、善意の食糧支援が北朝鮮の独裁体制維持に貢献しても気にしないことです。
食糧支援が「将軍様の配慮」にロンダリングされ、体制維持の道具として使われても、その結果多くの飢餓者を救えるのであれば、それはそれで良いじゃないか、という発想です。
まぁ分からんでもない。
ただ、「飢えた人を多く救う」ことが第一の目的なのであればやりようはいくらでもあります。
風船に米をくくりつけて飛ばすのも良いでしょう。
領空侵犯しまくって、空から食糧をどんどん落とすのも良いでしょう。
北朝鮮労働党はキレるでしょうが、住民は喜びます。
北朝鮮のそこかしこでチャンマダン(闇市)ができてますから、そのあたりを狙って絨毯爆撃のように物資を投下していけばいい。
大飢饉などそれでそれで防げます。
そういう意見が文政権内部から出てくれば、本当に善意で北朝鮮の飢饉を防ぎたいんだな、と思えます。
しかし今のやりようでは、北の暴君の歓心を買いたいだけとしか思えません。
平壌の米価格が落ちていて、本当に食糧難なのか?という疑問も出ているようです。
切迫していないのでれば、今一度食糧支援について考え直すのも良いかもしれません。