魂の虐殺をしている残酷な本 韓東賢著『チマ・チョゴリ制服の民族誌』

人が死には二つある。

一つは実際に死んだとき。もう一つは忘れられたとき。

後者を魂の殺人と呼びます。

まさにこの忘却という魂の殺人行為をしているのが『チマ・チョゴリ制服の民族誌—その誕生と朝鮮学校の女性たち』の著者 韓東賢さんです。

この本のありえない点は、帰国事業を肯定的に書いており、金日成からもらった教育援助金を「生命水」と表現していること。

この歴史観は、北朝鮮が朝鮮学校を通した洗脳教育で在日社会に伝染させているものです。これにハマる人が実に多い。

そして絶対に触れようとしないのが、帰国事業で北送された在日一世、二世たちが北の収容所でどれだけ残酷に殺されたかという点。この著書でも触れていません。

同胞の苦しみを忘却し、その子孫を使って加害者に感謝させる。これほど醜悪かつ残酷な教育はなかなかお目にかかれないでしょう。

 

このような二重基準こそが、朝鮮学校衰退の根本原因です。

自分の親族や、朝鮮学校の先輩や先生たち、熱心に学校を支えた人たちが北の収容所で大量虐殺され、日本に残った在日コリアンには人質政策で資産を収奪。

とんでもないことをやってきたのに、教育援助金という「生命水」をもらって感謝しましょうなんてありえません。

著者の韓東賢さんですが、小学校から大学まで朝鮮学校に通い、朝大を出て朝鮮新報に就職。その後日本の大学に行ったようですが、経歴を見る限り従北人士の黄金コースで言えます。

朝鮮学校のソルマジ公演を見てどう思うか聞いてみたいものです。

ちなみに無条件朝鮮学校擁護者の言い訳はこんな感じ。

  • 親と子供が望んでやっているので朝鮮学校は関知していない。
  • 向こうの流儀に合わせるのは当たり前。
  • 今までやっていたのに今さら問題視するのはおかしい。

信じがたい言い訳をしてきますが、本気でこれで問題ないと思っているんだから救えない。

朝鮮学校で行われている洗脳教育は「母校愛を徹底的に注入」⇒「辛い時期に教育援助金を送ってくれた」⇒「祖国に感謝しよう」の3ステップです。

昔は、金日成万歳でしたがそれが通用しなくなったので、崇拝の対象を「朝鮮学校」に切り替えています。あとは朝鮮学校の生殺与奪を握っておけば在日社会を北朝鮮はいいようにコントロールできます。

ある程度の数をコントロールできるようになれば、それを核に日本社会にも影響力を行使できます。

左翼的な学者を使って講演会に呼んだり、本を書いたり、学術研究という名のもとに親北的な意見を「専門家」の名を使って広めたりもできます。

北朝鮮は笑いが止まらないでしょうね。いいように踊ってくれるわけですから。

教育援助金は500億円弱。それも実際払ってるかも謎。総連が金集めて祖国からもらったと言って資金を朝鮮学校に入れてるという話しもあります。その可能性は否定できないでしょう。

どちらにせよ仮に500億円弱もらったとして、北送同胞9万3千人の自由が奪われ奴隷にされたことを忘れてしまって良いとはとても思えません。

計算しやすいように10万人で計算すれば、一人当たり50万円です。北送された人の中には日本人も含まれます。

在日朝鮮人と日本人は50万で奴隷売買されたわけです。

帰国事業を美化したり忘れる朝鮮学校支持者に「在日朝鮮人は一人当たり50万円の価値しかなんですか?」と問いたい。

収容所で殺された人数は万を越えると言われています。

慰謝料500万円もらえれば、拷問・暴力・飢餓で家族を殺されても構わないのでしょうか?交通事故でも慰謝料はもっともらえますよ。

北で大量虐殺された在日同胞のことを無視する朝鮮学校支持者たち。

最近よく出版される在日知識人の回顧録や、在日の歴史を書いた本は、そういうたぐいのものが多い。

本当に朝鮮学校が良くなってほしいなら、帰国事業や北朝鮮の人権問題についてきちんと教えるべきでしょう。それをやらずして「朝鮮民族」の教育とは言えないはずです。

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