朴裕河教授の「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述 を読んで その2

先日書いた『朴裕河教授の「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述 を読んで その1』の続きです。

どうやら支援団体は、強制連行説に懐疑的だった慰安婦の声を徹底して口封じしていたようです。せっかく日韓断交のために作り上げたイメージを壊されては、北の将軍様が困るから、ご主人様のために全体主義のごとく言論統制をしていたのでしょう。

6ヶ月間にわたる通話記録ですので、長いですが、参考資料として提出したペ・チュニさんの録音記録を読んでいただきたくお願いします(参考資料77)。私と電話で話す時、ペさんが何度も、スタッフが隠れて聞いていないかを確認し、気にしている様子も確認できるはずです。

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

う~ん、凄い。スタッフに隠れてビクビクしながら話す。北朝鮮への祖国訪問で親族に面会した在日朝鮮人の話しと一緒です。

支援団体のスタッフからすると、こういう慰安婦が外で好きにしゃべられたら困るでしょう。

ナヌムの家とは、気の毒な被害者の言動を管理統制するための軟禁所らしい。

 

私がこのような話をするのは、私に慰安婦の方を批判しようとする故意のようなものがある理由がないと申し上げたいからですが、後でお話しするように、慰安婦の方もまた、この問題に関して自由には発言できないという事実を知ることこそが、この告訴事態に対する正しい判断を可能にするものと考えるからです。

支援団体関係者が外部流出を止めようとしたのは、謝罪と補償についての慰安婦の方たちの考えだけではありません。支援団体が長い間メディアと国民に向けて話してきたもの、すでに一つのイメージとして定着した「軍人に強制的に連れて行かれた少女」というイメージに亀裂が生じる証言こそが、彼らが私を告訴までしながら阻止しようとした内容です(挺対協も告訴を検討したと聞きました)。

前の公判ですでにご覧になったように、ペ・チュニさんは、動員状況と慰安所での生活と朝鮮人慰安婦について、「強制連行はなかったと思う。慰安婦は軍人を世話する者だった。かっぽう着を着て、軍人のための千人針をもらった。日本を許したいが、それを話すことはできない」とおっしゃいました。(参考資料4他)

そして、早くに両親を亡くして祖母と暮らしていたが、職業紹介所に行ったと言いました(参考資料77)。そして、「日本政府は絶対にそのようなことをやっていない」、「日本人が捕まえて行ったというようなことはない」(参考資料77、90ページ)とまでおっしゃったのです。あまりにも確信に満ちた発言だったので、かえって私の方が、他にいろいろなケースがあるのでは?と話したほどです。

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

「軍人に強制的に連れて行かれた少女」というイメージが崩れる慰安婦の証言は、徹底して言論封殺。

これが韓国の慰安婦支援団体の実態です。

「日本の軍人がやってきて、強制的に連行するなんて絶対にやってない」

おぉ、凄い。こんな証言、日韓断交を目指す従北市民団体が容認するわけない。

ちなみに、だからと言って「この人たちはただの売春婦だ!」とこの人たちの名誉を貶めるような言動は論外です。

やるべきことは、証言を歪め「軍人に強制的に連れて行かれた少女」というイメージを真実とするために『鬼郷』のような映画を作り、北の手先となって日韓断交を成し遂げようと画策するろくでなし集団の実態を告発することでしょう。

慰安婦動員に詐欺的な手法が多く使われたということは、周知の事実です。しかし、だましたのは日本軍ではない、業者とさらに職業紹介所でもあったということが提出した証言資料に出ています。それで当時の植民地警察も問題視して、女性がだまされて売られることがないよう取り締まったのです。(証拠資料3-1)

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

「当時の植民地警察も問題視して、女性がだまされて売られることがないよう取り締まった」

まぁ当然です。

別にこれをもって日本軍が素晴らしいとか言うつもりはなく、ちゃんと法を守り、違反する犯罪者を取り締まろうとした法治国家だったというだけでしょう。

そもそも昔の人間なんて、現在のモラルで評価したらみんな犯罪者です。

飲酒運転も今では「殺人未遂だ!」と非難されてますが、昔なんてみんな飲酒運転バンバンやってました。現在の法基準で評価したら、日本中に殺人未遂の犯罪者があふれかえることになります。

現在のモラルを過去に適用して、今を生きる人間を断罪するなど野蛮人の発想です。

さらに、彼らの言う「生存中の慰安婦」の方々が暮らすナヌムの家の、別の方の口述録を見ると、これは原告側が提出した資料ですが、いわゆる「軍人が強制連行」したのは一人もいません。

イ・オクソンさんは見ず知らずの朝鮮人による拉致、キム・グンジャさんは養父による人身売買、キム・スンオクさんは父親が勧めた人身売買、カン・イルチュルさんは義兄による「報国隊」の名の下で行ったケース、パク・オクソンさんは自ら行きだまされたケースです(証拠資料50ほか)。

カン・イルチュルさんが「報国隊」に行ったと話したのは、カンさんをめぐる動員が募集当時からすでに「愛国」の枠組みの中でのものだったことを教えてくれます。

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

う~ん、凄い。

「軍人が強制連行した人は一人もいない」

ナヌムの家の証言でさえそうなっています。

では、どこから「軍人に少女が連行された」という話しが出てきたか?

答え、北朝鮮。

現在進行形で強制堕胎の上、嬰児を母親の目の前で殺すような連中の言うことをなんで信じちゃうのか本当に理解に苦しむ。

クワラスワミには、そういう己の不見識を反省してもらいたい。

裁判長、私が『帝国の慰安婦』を通じて試したのは、そのような方々、自分の体験をあるがままに話すことができなかった、あるいは話したけれども忘れられた声を、ただ復元し、世の中の人々が聞くことができる空間へ送り出すことでした。

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

自分の体験をあるがままに話し、それを世に発信。

おかげさまで従北団体の皆さんたちが発狂しております。

挺対協バイアスがかかった慰安婦の証言でないと、世に出してはいけないようです。

ちなみに日本の従北右翼は、支援団体の罪を責めるべきところを、慰安婦おばあさんも含めて全体が嘘つきかのようにスライドさせて非難しています。

一部の在日チュチェリアンの不届きな行為を、在日コリアン全体に転嫁するやり口と一緒。北と総連の、日本の愛国馬鹿を躍らせる手腕はたいしたものです。

もちろん、そのような声だけが本当の真実だと主張するためではありません。慰安婦の方々をめぐる問題なのに、慰安婦問題が、当事者の一部を排除して進められる状況を見ながら、意図的か否かにかかわらず、沈黙してきた方の声も含めて一度は聞かなくてはならないと思ったのです。そして、当事者間の考えが違うなら、周囲の人ももう一度考えてみよう、ただそれだけでした。先のシンポジウムでもそのような提案を具体的にしました。

そして、私の気持がどういうものだったのか、ペ・チュニさんは正確に分かってくれました。私は結局その方を世の中に堂々と招いてあげることができませんでしたが、そんな私に「先生の気持は分かっているよ」(資料77、55ページ)「世話になってばかりだ」(同資料68ページ)と話してくださったのです。そして、その言葉に私は慰められながらも、深い申し訳なさに陥るのです。(参考資料113-118、リンク

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

こういう人が本当のリベラルだと思います。

被害者の声を言論統制して、団体の利益に反することは平気で闇に葬る人たちはリベラルではありません。

北の収容所で殺された在日一世、二世の無念の声を闇に葬る総連と一緒ですね。

しかし、それ以後、私はもうそのような活動を続けることはできませんでした。私と最も緊密な対話を交わし、シンポジウムにも映像で声を届けてくださったペ・チュニさんが、シンポジウム後1ヶ月あまりで亡くなり、私もまたそれからわずか1週間後に訴えられたからです。

「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述1

被害者が死んでからが歴史捏造の本番です。

在日の歴史も一緒ですね。一世、二世が死んでからが本番。死人に口なし。

おかげ様で、北の、北による、北のための在日の歴史が完璧に作り上げられてます。

それにしてもひどい話です。

闇に葬られようとした被害者の声を取り上げようとしたら告訴して言論弾圧。信じがたい。

日本側で危険なのは、この訴訟について韓国政府に責任を転嫁しようとする従北右翼の存在でしょう。

「韓国は反日だから理屈が通じない」⇒「日韓断交しかない」

こういう情報操作が透けて見えます。

どう考えても慰安婦支援団体の異常さに注目すべきが、なぜか反日がどうとか、国民情緒法どうとか、韓国全体を異常視するよう誘導してきます。

別に韓国をことさら好きになれとは言いませんが、沖縄で左翼活動しているような連中が、万単位に膨れ上がって盛大に被害を受けているわけですから、ちょっとは同情してもよさそうに思えます。

左翼にも右翼にも言えることですが、イデオロギーファーストで全体主義化し、反論を聞かなくなったらお終いです。

まともなリベラルと保守は、韓国のこういう動きを応援しつつ、挺対協一押しの「ベトナムライダイハン」問題を炎上させて、北が目指す韓米同盟瓦解という目標達成のために協力するような真似はやめるべきでしょう。

次は、『「帝国の慰安婦」刑事訴訟 最終陳述2』について。

こちらも凄まじい内容になっています。

(つづく)