昔と変わらない北朝鮮「うんちゃら突撃隊が計画以上のほにゃららを達成した」

朝鮮中央通信で『朝鮮で増産突撃運動によって成果を収める』という記事がありました。

なんちゃら突撃隊がめっちゃ頑張って、計画以上の成果を出した!という宣伝扇動。相変わらずですね~と遠い目になります。

 

 

朝鮮で増産突撃運動によって成果を収める

【平壌10月9日発朝鮮中央通信】

新たな大衆運動である5カ年戦略目標遂行のための増産突撃運動が始まった時から人民経済の各部門で成果を拡大している。

連続的な攻撃、最大限の増産によって朝鮮労働党第7回大会が打ち出した国家経済発展5カ年戦略の目標を無条件達成して人民経済の全般を活性化し、上昇軌道に確固と乗せるための全人民的な総進軍運動を繰り広げるべきだという朝鮮労働党のアピールに呼応して各地の人々が集団的革新を起こしている。

9月まで計画より2000余万キロワットの電力をもっと生産して電力工業省全体で上位を占めている順川火力発電所をはじめとする各地の発電所の労働者たちが増産の成果を収めている。

北倉地区青年炭鉱連合企業所の松南青年炭鉱とトゥクチャン地区炭鉱連合企業所の龍山炭鉱が2年分計画を超過遂行したのに続いて、西部地区の10余りの炭鉱で年間計画を完遂した。

金属工業の主体化を実現するための闘いの中で、金策製鉄連合企業所と黄海製鉄連合企業所の主体化対象工事が完工して、鉄鋼材の生産が高い水準で行われている。

西平壌機関車隊、定州機関車隊をはじめ、鉄道運輸部門の多くの単位で輸送の成果を拡大している。

勝利自動車連合企業所、金星トラクター工場など、機械工業部門の工場・企業でも数百件の発明と新技術を導入して生産を増やす一方、新製品の開発を促している。

軽工業部門で集団的競争熱風の中で3年分、2年分、年間計画の遂行者が数多く輩出し、名製品、名商品をより多く生産するための闘いで前進をもたらした。

農業部門では、秋の取り入れと脱穀を短期間に終えて今年の農事を成功裏に締めくくるのに力を入れている。---

「攻撃」「突撃」「全人民的」「総進軍」「革新」「熱風」などなど。

語彙の選択が過激です(笑)

普通の経済活動も戦争的になるのが北朝鮮(共産主義)の特徴と言えるかもしらmせん。

ソ連や中国も共産主義の幻想が息づいていた頃はこういうこと言ってましたから。

この労働突撃隊というのがいなかるものか、在日朝鮮人脱北者の著書で触れられています。

(『わたしは、こうして北朝鮮で生き抜いた! 「脱北」した元在日朝鮮人が明かす「統制経済」が崩壊した後の北朝鮮の庶民の生活』P68-71)

 

労働突撃隊に入隊

(中略)

労働突撃隊とは、大規模な土木・建設プロジェクトごとに組織される労働者の部隊のことである。日本でもダムや郊外団地の建設の際に飯場ができるが、そのようなものだと思っていただきたい。

私は、護岸工事や駅の建設を行なった。労働突撃隊は、とにかく、がむしゃらに働く。日本の突貫工事など、北朝鮮から見たらお遊びのように見えるのではないかと思う。労働時間は一日一八時間で、眠る時間以外はすべて働く。加えて、決まった休み時間などない。もう倒れそうで、これ以上無理だというところではじめて、隊長が一五分とか三〇分の休みの指示をだす。

その後で、また、がむしゃらに働くという繰り返しとなる。このため、慢性的な疲労により作業効率はどうしても落ちる。時問当たりの作業効率では、日本の方がはるかに上だろう。

真冬の湧水との戦い

とにかく、「前進あるのみ」の精神なのだ。真冬に鉄道の駅のプラットホームを建設するために、パワーシャベルで掘削工事を行なっていると、地下水が湧き出てきたことがあった。ポンプで水を汲みだすが、すぐにまた穴の底に水がたまり、セメントを流し入れることができなくなった。このような場合、北朝鮮では迷わず突撃する。地下水の流入を阻止するために、私をはじめ何人かがスコップやツルハシをもって声をあげて穴の中に突進した。と、ほぼ同時に、巨大な焚火が穴の上で燃え立った。仲問が手際よく木材を集め、ディーゼル燃料をかけて火をつけてくれたのだ。

北朝鮮の冬は簡単に零下二○度ぐらいになる。湧き出す地下水は凍る寸前の温度だったと思われる。そのような寒さの中で膝まで水につかると仕事は五分と続かない。たまらず穴から這い上がり焚火に暖をとりに行くと、他の隊員が代わりに穴に降りていく。こちらも回復して穴に降りていくと、さっきの隊員が寒さを罵倒しながら這い上がってくるという繰り返しを、湧き水を止めるまで何度も行なった。このような向こう見ずの突撃精神で作業を進めるのが北朝鮮方式たった。

これが北朝鮮の突撃隊です。

しんどっ!

これしんどっ!

絶対こんな現場で働きたくないですね。

日本のブラック企業なんて足元にも及ばないでしょう。

今はもっとマシに(面従腹背でいい加減になっている)と思われますが、人海戦術で革命のスローガンを掲げ、とにかく肉体を酷使する長時間労働ですべてを片付ける。

これぞ北朝鮮式です。

日本にいると朝鮮中央通信のような記事に失笑してしまいますが、「攻撃」「突撃」「全人民的」「総進軍」「革新」「熱風」という威勢のいいスローガンの裏には、こういう強制動員の厳しい労働に苦しめられる人たちがいるということを、忘れてはいけないと思います。