以前、『トランプ大統領誕生で誰が一番困るか?』に、「トランプ大統領誕生で一番大変なのは官僚だろう」と書きました。まさにその通りのことが起きているようです。リーク合戦がそれを象徴していますね。
今のところバノン叩きがヒートアップしているようです。実際にトランプ大統領への影響は微妙だろうと個人的には思っています。
似たような話しが日本と韓国でもありますね。
<韓国>
(扇動)チェ・スンシルが朴大統領を好きなように操っている ⇒ (実態)一意見程度
<日本>
(扇動)日本会議の極右が安倍総理をコントロールしている ⇒ (実態)票になるからリップサービスしてるだけ、憲法改正したら用無し
トランプ大統領も、選挙戦に協力してくれたからバノンを優遇しているのでしょうが、この人は早く辞めさせるか、もっと害のないポジションに退いてもらうかしないと色々めんどうなことになりそうです。
先週のニューズ・ウィークにバノン特集が出ていましたが、愛国掲げてやろうとしていることは共産主義革命そのものです。
こんなやつが好き勝手アメリカの政治に影響力発揮しだしたら迷走すること間違いなしです。小国の迷走ならほっときゃいいですが、世界大国が迷走されたら、周辺国に被害が拡散されるのが困ったところ。悩ましいかぎりです。
バノンの主張を一言で言うとこんな感じ。
金持ちぶっとばせ、エリート失脚させろ、国家体制の解体・再編だ!!
どうやら革命したいらしいです。
言ってることが共産主義者と一緒。勇ましいのは口だけで、やることが現実的なら問題ないのですが、そういうわけでもなさそうです。
肩書だけご立派で実権のないポジションに”栄転”してもらうか、何かやらかしたときに辞任して放り出した方が無難そうです。ただ、自分のメディア持ってるようなので妙な追い出し方したら復讐してきそうなのがやっかいなところ。
今のありえないリーク合戦も極端な思想の持ち主と、長年経験を積んできた政府関係者の闘いでしょう。
トランプがレーガンの再来と期待されていますが、もしバノンと同じような考えの場合、レーガンではなくカーターの再来になる可能性もありそうです。
『二つのコリア 第三版』を読むと、在韓米軍撤退を主張したカーターを周りの官僚が必死になって抑えようとする姿が痛々しいくらいなのですが、同じ状態になっていたらやばいですね。
現実的な官僚たちには、ぜひ頑張ってもらいたいものです。
しかし、政治のやっかいなところは、
選挙活動に超積極的に協力してくれる人=ちょっと頭おかしい人
という図式が成り立ちやすいところでしょう。
この方々に選挙で勝ったあと、報いる必要があるわけですが、ちょっと頭おかしいので得てして足を引っ張られる羽目に陥ります。
しばらくはトランプ政権の混乱が続きそうです。