中国共産党による、ウイグル族の大量拘束が問題になっています。
収容所送りにして「中国共産党に従います」と思想教育を行う。やってることは北朝鮮と一緒です。
改革開放で発展したとはいえ、やはり国家体制は同じ共産主義と言う名の全体主義。
中国や朝鮮の文化や歴史には敬意も親近感も持っていますが、こういう残虐な顔をのぞかせるたびに「ついていけねぇ~」とドン引きします。
こういう圧倒的レベルの弾圧を見せつけられるたびに、日本の嫌韓や韓国の反日はただの娯楽だな~と思わされます。
この中国のウイグル弾圧、米国議会でも取り上げられ、中国が反発を強めています。
トランプ個人の暴言パフォーマンスとかではなく、ペンス副大統領や米国議会での公聴会をはじめ、各方面から批判が噴出。
この再教育施設の件、中で取られた映像が流出しています。
収容所に拘束し、連日共産党賛美の思想教育を実施する中国。
イスラム教を信じるなら、党と習近平主席を信じろと教育。
「金日成将軍が父であり、労働党が母である」と洗脳教育をする北朝鮮と一緒。
どんどん北朝鮮もといチュチェ国へと近づいていっています。
収容所では共産党を称える歌を歌わされています。
こういう中国の側面を無視してはいけないでしょう。
アジアの隣人だの平和だの善隣外交だのと美しい理想を掲げるのも大いに結構ですが、本当の友好関係とはこういう人たちを助けるために行動してこそ成し遂げられるものだと思えます。
この中国の横暴を批判する米国に反発する中国。
中国の社会の安定のために法に基づき取り締まってるだけだ、お前らのやってることは内政干渉だ、という反論。
言い訳の論理構成も北朝鮮と一緒。
我が国の法律で裁かれているだけ、それに文句を言うのは国家主権の侵害であり、内政干渉だ、という論理。
この論理で国際社会からの非難や圧力を回避できるなら、世の独裁者はやりたい放題でしょう。
真正面から中国の人権蹂躙を批判するのはほぼ米国のみ。ウイグル族の代表や記者を公聴会に呼んで証言させる。日本も見習ってもらいたい。
トランプ大統領自身が、中国や北朝鮮の人権問題を重要視しているかはかなり怪しいですが、議員や政府機関に人権問題を重視している人はたくさんいます。こういうところがなんだかんだ言っても米国が頼りにされる根本的な要因でしょう。
トランプの登場で米国の影響力が落ち、逆に中国の影響力が強まるだろう、と予測する向きもありますが、中国が強くなればなるほどウイグル族・チベット族・モンゴル族への弾圧は苛烈になっていっています。
こんなんでどうやって中国が米国を追い抜いて世界の覇権国家へのし上がれるというのか?
米国の保護主義のせいで、EUと中国が接近している言われますが、あんなもんは上っ面だけの共闘です。
中国の横暴な台湾締め付けを見て、ヨーロッパも「やっぱ中国やべぇな」と警戒感が出ています。
フランスではワイン農園を買収して、そこでマネーロンダリングしていたと中国人が摘発されたり、中国人スパイが捕まったりしてます。南洋諸島の防衛で日本・米国・インド・オーストラリアに加え、フランスが参加したりしています。
なんだかんだ色んな摩擦がありつつも、反中国へと米国を中心に自由主義国家の連携が進んでいっています。
結局は国家体制が似たもの同士が連携するものです。
北朝鮮が中国やロシアを頼るのも、独裁的な国家体制という共通点があるから。人権問題にうるさく言わない国じゃないと北朝鮮は深く付き合えません。
何年も前から中国の人権弾圧っぷりは問題視されてきましたが、米中貿易戦争の長期化と激化にしたがって、こういう点が「交渉カード」としてどんどん問題視されるでしょう。
本来、人権問題を「交渉カード」にするのは避けるべきですが、結果的に注目され、解決が促進されるなら喜ばしいことです。
日本も中国と正面から争いたくないのか腰が引けまくってますが、米国のように国会でウイグルやチベットの代表者に証言してもらい、中国に不当な弾圧をやめるよう要求していくべきでしょう。
なぜかこういうことをすると日本のリベラルは日本政府を批判し出しますが、隣人の弾圧を無視するようではアジアの一員を名乗る資格なしなはず。
本来リベラルこそがこういう運動を主導しないといけないんですけどね。やってることは70年以上前の歴史問題を炎上させて保守叩きに血道をあげるばかり。もうどうしようもない。左翼叩きに血道をあげる右翼と一緒ですわ。
日韓リベラルの問題点は「反自国政府・親独裁国家」な姿勢です。反中・嫌韓はネトウヨのツールだと中国共産党の容赦ない自国民弾圧に耳を閉じるようでは困ります。
なにはともあれ、この手の報道が増えてきたのは喜ばしいことです。
米国は自分の都合で人権問題を利用しているだけ、と言われればその通りかもしれませんが、隣国の人権蹂躙を完全無視するよりははるかにマシです。
日本も見習ってほしいものです。