文在寅大統領 自叙伝『運命』から読み取れる、韓国進歩派の二重基準

[社説]南北について国民を誤って導いた李泳禧氏の有頂天

南北閣僚級会談の北朝鮮側団長である権虎雄(クォン・ホウン)内閣参事は一昨日、南北間試験運行列車に乗って開城(ケソン)を訪れたいわゆる進歩論客の李泳禧(リ・ヨンヒ)氏に意味深長な賞賛の言葉を送った。権参事は、「94年の核拡散禁止条約(NPT)脱退の頃、状況が複雑な時に、李先生が民族的善意で文章を書いたことを印象深く覚えている」と述べた。権参事の発言は、クリントン米政府が一時、北朝鮮爆撃まで検討した北朝鮮核危機前後に表した李氏の主張を指したものだ。

李氏はいくつかの文章で、「北朝鮮は、米国の核攻撃の脅威の中で、自衛手段として核を保有しようとしている」と一貫して北朝鮮を擁護した。李氏は、「米国—北朝鮮核問題のPTSD的特性」(92年)という文章で、「北朝鮮が核を放棄しても、米国の北朝鮮政策は修正されないだろう」とし、「いったん国際査察に開放されれば、それを再開することは事実上不可能だ。歯の抜けた幼い虎になる」と指摘した。何としても核を放棄するなという入れ知恵でなければなんであろう。

一昨日、李氏は、北朝鮮の権参事の賞賛に鼓舞したのか、「(私が)20〜30年間育てた後輩や弟子が、韓国社会を牛耳っている」と話したという。「後輩や弟子が大韓民国を牛耳っている」という李氏の言葉は、70年代と80年代、彼の本を読んで意識化した人々が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で核心的役割を果たしていることを誇っているように聞こえる。実際、大韓民国の伝統性やアイデンティティを否定し、批判する左派政権の集団意識は、李氏の歴史観、統一観、体制観から始まった面が強い。

李氏は北朝鮮に対し、「新しい国の革命と熱気が天を衝き、贅沢に暮らし権勢を享受していた者が一掃された社会」と美化した。李氏はまた、北朝鮮住民の実情について、「トウモロコシのおかゆだけを食べ」「栄養失調でやせ細った」などという言葉は、韓国側の権力が国民に注入した固定観念だと主張した。

金日成(キム・イルソン)に続く金正日(キム・ジョンイル)世襲専制集団が、2300万の住民の上に君臨し、世界のあちこちで豪華な嗜好品を購入して贅沢な暮らしをし、多くの餓死住民を見捨てた事実について、李氏は一言も発言したことがない。

このような李氏が民族を心配していると強弁するなら、飢え死にし、政治的に弾圧を受けて死んだ北朝鮮住民の魂が黙っていないだろう。

日本の植民地支配からの解放後、北朝鮮の金日成政権が韓半島の分断を画策したソ連占領軍の指示と操縦によって登場したことは、旧ソ連などの資料によって明々白々であるにもかかわらず、李氏はこの点についてもまったく言及していない。

逆に、北朝鮮の南侵による戦争の廃墟の上で果たした大韓民国の驚くべき成就には、徹底して背を向ける。

李氏は、南北間の体制競争で北朝鮮が優勢な時は熱烈に統一を支持し、ソ連と東欧が崩壊し韓国の優勢が確固になった90年代からは、「現在の状態で統一すれば、不幸な事態が訪れる。徐々に道理に従って民族内部の力で統一を推進しなければならない。北朝鮮に余裕を与え、内部の民生問題を解決する機会を提供しなければならない」と豹変した(93年、セヌリ新聞インタビュー)。大韓民国が主導する自由民主主義市場経済体制への統一は望ましくないということではないのか。

李氏は、中国の毛沢東が権力闘争の手段として実施した文化大革命を賞賛した。しかし、暴力と狂気の文化大革命で数百万人の犠牲者が出たという事実が伝えられると、「当時は資料が不足していた」と苦しい言い訳ばかりした。

李氏は、南北社会を誤って評価し、多くの若者を誤って導き、国家アイデンティティを揺さぶったことに対し、後悔する様子がない。それどころか「後輩と弟子が韓国社会を牛耳っている」と喜んでいる。李氏が犯した過ちを一つ一つ取り上げる時が来た。

http://japanese.donga.com/List/3/all/27/298893/1

これぞ左派知識人の欺瞞です。

自国の悪いところを批判してその是正を求めるのは当然のことですが、自国の悪いところを100万倍にしたような凶悪な国家を擁護する姿勢は詐欺師と言われても仕方ないでしょう。

毛沢東の文化大革命を称賛してたことを「当時は資料が不足していた」と言い訳するのも結構ですが、同じ理由で北朝鮮への認識を改めないのは理解不能です。

さんざん脱北者が政治犯収容所や人民弾圧の極悪さを伝えているのに、この手の人は自分が間違っていたことを認めたくないせいか都合の悪い情報は無視し、もっともらしい理屈をひねり出して隣の凶悪な独裁国家を守ることに加担します。

その政権が金大中と盧武鉉政権であり、今の文在寅政権です。

それらの人々の理論的支柱になったのがこの李泳禧氏です。

朝鮮日報の社説でガンガンに批判されていました。

【社説】韓国社会を左傾化させる親北知識人・李泳禧氏

17日、南北縦断鉄道の試験運転行事で、北朝鮮側の団長が同乗していた李泳禧(リ・ヨンヒ)氏に対し、「われわれが核拡散防止条約(NPT)を脱退したころ、李先生が民族的な善意の主張を行われた。李先生のような骨のある方は、今後もずっと執筆活動をなさり、書物の形ででも、後世に残していくべきだ」と語った。それを受けて李氏は「(わたしが)20-30年にわたって指導してきた後輩や弟子が、今や韓国社会の主導権を握りつつある。わたしの健康状態を心配することはない」と答えた。

代表的な左派知識人である李氏は、かつて北朝鮮の核開発について「米国は北朝鮮に対し、何かある、何か作っていると言い張っている」と話していた。さらに「今や北朝鮮が韓国にとって脅威だとする根拠は失われた」という発言もあった。北朝鮮が実際に核実験を行った後、李氏は自らの発言についてどう説明したのだろうか。

李氏はまた「北朝鮮の核が問題なのではなく、米国の合意違反が問題」とし、米国が兵器を売るために、北朝鮮にミサイルや核の問題を大きくするようそそのかしていると主張した。さらに李氏は韓米同盟の解消を主張し、「韓国も北朝鮮と同程度に悪であり、北朝鮮も韓国と同程度に善だ」と語った。「韓半島(朝鮮半島)の韓国化」に反対し、韓国の軍備縮小とともに、在韓米軍も平和維持軍に変えるべきだと提案したこともあった。先日、自由主義連帯は李氏を「ニセ知識人」に指定し、哲学者で韓神大教授の尹平重(ユン・ピョンジュン)氏は「北朝鮮に盲従し、客観性を失っている」と批判した。しかし金正日(キム・ジョンイル)総書記にとって、李氏はかけがえのない存在だったことだろう。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は2003年に中国を訪問した際、「毛沢東を尊敬する」と発言した。毛沢東は当初から金日成の韓国侵略を援助し、後に数十万の兵力を送って韓国軍と韓国国民を殺傷した、統一の妨害者だった。また大躍進運動や文化大革命により、中国を混乱のるつぼに陥れた人物でもある。そんな毛沢東を大韓民国大統領の尊敬する人物にまで祭り上げ、文化大革命と紅衛兵を崇高な存在に美化した張本人が、まさに李泳禧氏だ。

盧大統領は以前、自身がたまたま行った親米的な発言がもとで李氏からおおっぴらに「無知だ」と批判されたが、それに対し何の反論もできないほど李氏に一目置いている。また与党系勢力の間でも、大統領候補とされるある人物が李氏について「時代の師匠」と評すなど、李氏は精神的支柱のような存在だという。どうやら李氏の発言のうち、「わたしの弟子たちが韓国社会の主導権を握りつつある」という部分だけは間違いではないようだ。

朝鮮日報

凄い内容ですね。

ベトナム戦争で米国の敗北を予測しただけで祭り上げられたわけですが、その後のエセ知識人っぷりは目を覆うばかりです

自由主義連帯から「ニセ知識人」に指定された李泳禧氏を著書の中で擁護する文大統領。

きっと歴史の積弊清算でこの人の地位が回復されるんでしょう。

文化大革命について「誤りだった。文章を書くときは、客観性を保つために常に努力してきたが、あの頃はやはり資料の入手が困難で限界がめった。それに、あの頃私は精神主義に傾きすぎていたきらいがあった」と述べたことに、「彼の正直さはまさに尊敬に値するものだった」と言うくらいなら、同じように北朝鮮への認識も改めてほしいものです。

北朝鮮を知るのに、もはや「資料の入手が困難で限界があった」という言い訳もできないわけです。とっとと「精神主義(=民族主義に置き換えられる)に傾きすぎていたきらいがあった」と素直に認めて、韓米同盟に亀裂を入れるような真似ばかりせずに、北朝鮮の凶悪な人権蹂躙に目を向け、その是正を南北交渉に入れるべきでしょう。

南北会談で人権問題に触れず、経済協力と人道支援を謳って北の体制維持に加担するようでは、人権派弁護士の経歴に傷がつくだけです。